2019/07/06(土) 16:30〜17:55 スーパーJチャンネル[字]


世界から狙われています。
去年の平昌オリンピック

カーリング女子のもぐもぐタイムで話題になった
韓国産のイチゴ問題。
農水省によると韓国産イチゴの9割以上は
日本産の品種をもとに
交配されたもので
日本ブランドイチゴの輸出機会が
奪われたことによる被害総額は
5年で推定で220億円にも
上るとしています。
取材班は更に意外なものを
意外な国で発見しました。
≫ありました。
白いトウモロコシです。
ここに北海道という漢字も
はっきり書いてあります。
≫白いトウモロコシがあったのは
ほほ笑みの国、タイ。
実は今年


タイで検疫制度が改定され
現在、日本のトウモロコシは
タイには輸出できない状態だといいます。
しかし、なぜ
北海道のトウモロコシが…。
≫北海道の名産なのに
タイで生産?
我々は
さっそくラチャブリー県へ
今まさに収穫時期だという農場を
直撃しました。
≫白いです。
普通のトウモロコシとはやっぱり違いますね。
甘いです。
本当に、ゆでたトウモロコシか
それ以上ぐらいみずみずしくて
とても甘いです。
≫あっさりと認めた
日本ブランドの品種。
農家によると
生産されていたのは
フルーツのように甘くて
みずみずしいという
日本産の高級品種
ピュアホワイト。
栽培が難しいため
流通も少なく
入手困難なことから
幻といわれるトウモロコシですが
タイでは、こんなにたくさん

生産されていました。
≫日本ブランドが
海外で不正流出した場合
安い外国産と競合し
日本産の輸出に
影響が出たり
不正生産されたものが外国で商標登録されたり
更には
海外で安く生産されたものが
日本に逆輸入されるなどの
危険性が指摘されています。
実際に
日本ブランドの侵害に遭ったのが
山形県のサクランボ農家。
サクランボ戦争とまで言われたその驚くべき被害の実態とは。
≫海外から狙われる
日本ブランドの品種。
1999年、山形県内の農家から
オーストラリア人がサクランボの高級品種
紅秀峰の枝を譲り受けました。
しかし6年後、紅秀峰がオーストラリアで生産され
日本への輸出も計画。
山形県側は種苗法違反の疑いで裁判所へ告訴。
サクランボ戦争とまで
いわれた事態に。
開発に携わる研究者は…。
≫石黒さんは20年かけて
新たな品種
やまがた紅王の開発に成功。
山形県から先月

新ブランドとして
発表されました。
苦労を重ねてできたやまがた紅王は
初めから
海外輸出を視野に入れており
同じ轍を踏まないように
中国や韓国などで商標登録を出願したといいます。
果たして
これで日本ブランドの流出は
防げるのでしょうか。
山口≫日本が誇るブランド農産物が
危機にひんしているということで
今日はぜひ、このピンチをチャンスに変えようというお話を
展開していきたいと思います。
そこでゲストの方にお越しいただきました。
農業専門サイトの編集長で
自治体などに政策の提言も行っている
ジャーナリスト
浅川芳裕さんです。
どうぞよろしくお願いします。