2019/07/06(土) 16:30〜17:55 スーパーJチャンネル[字]


浅川≫よろしくお願いします。
山口≫浅川さんから
お話を伺う前に
まずは日本ブランド

どんなものが流出しているのか上山さん、確認しましょう。
上山≫色々あるんですよね。
農林水産省の調べでは
冒頭で紹介したような
果物ですとか
肉ですとか


こういったもの以外にも
こんなものまで
カーネーションですとかリンギク
こういったブランド苗が
中国に持ち込まれて
生産されたものが
逆輸入されているケースが
あるみたいなんですね。
山口≫これは浅川さん日本人としては
許せないという
気持ちになるんですが
ここまで狙われるというのは
つまり逆に言えばそこまで日本のものに
価値があるということですよね。
いかがでしょうか。
浅川≫日本のクオリティーって
とてつもなく高いですね。
理由は3つありまして
1つ目は単純においしいということですね。
品質も極めているという
日本の技術力ですね。
それがあります。
日本の消費者の口の肥えた
そういったものに
鍛えられている面もありますし
2つ目は
長年の伝統というのがありまして
例えば江戸時代から
お伊勢参りとか京都の参拝とか
ありますね。

そういうときに各地の人が来て種を交換したりとか
それを持ち帰ってまた品種改良を
進んでいくというような
長い取り組みが
あったということなんですね。
3つ目
投資という部分が大きいですね。
今回出た品種も
国とか県の流出が多かったですが
世界の中でも
官の品種改良に関しては
アメリカに次いで
世界2位なんですね。
山口≫それは投資額が?
浅川≫投資額がです。47都道府県の試験場などで
色んなものが作られてますから
お金を使って。
それだけいいものも
できているということです。
山口≫それは裏を返せば
私たちの税金ですよね。
浅川≫そうなります。
山口≫しっかり育てたものが
盗まれてしまっている
ということだと思うんですが
流出を防がなければいけない。
対策が足りてないということですか?
浅川≫そもそも
日本の国とか県が作ったものは
海外で売ることを

想定していないんです。
まったく
そういう意識がないんです。
ですから海外の生産者
企業から日本の品種って
すごくいいですねと。
我々にも作らせてくださいと
私のところにも
そういう声が来ます。
国や県に言っても
大体無視するか断るんです。
そうこうしていると
作りたいとなりますから
そうするとどうなるかというと
やっちゃいけないことだけど
こういう形で流出してしまうと。
山口≫今のお話は
日本の中だけの市場で
やっていると
いつの間にか物はいいので
ここ、もとのところから流出していってしまうと。
浅川≫そうですね。
こちらの試験の方一生懸命やってらっしゃいます。
農家の人も一生懸命やってるが
ここしかやっていない。
こっちの声に
まったく応えていないという
構造があるわけですね。
山口≫ということは
この流れを