2019/07/11(木) 22:30〜23:24 参議院比例代表選出議員選挙 政見放送[字][手]
あなたが明日の生活を心配せず、
人間の尊厳を失わず、胸を張って
人生を歩めるよう全力を尽くす政治の上に成り立つ。
あなたに降りかかる不条理に対して、
全力でその最前に立つ。
何度でもやり直せる社会を構築するため。
20年以上にわたるデフレで困窮する人々、
ロストジェネレーションを含む
人々の生活を根底から底上げ。
中卒、高卒、非正規、無職、
障害、難病を抱えていても、
将来に不安を抱えることなく
暮らせる、そんな社会を作る。
私たちがお仕えするのは、
この国に生きるすべての人々。
それが私たち、
れいわ新選組の使命である。
このような決意を持って、
全力でやってまいります。
私たちの政策をお伝えする前に、
今回、立候補してくれた仲間、
そのうち特定枠に入る仲間を
紹介します。
特定枠とは、
今回の選挙から導入されるルール。
2枚目の投票用紙、つまりは
比例代表で使われる新しいルール。
特定枠に入った人は
どれだけ票の数が少なくても、
グループ内で
優先的に議員になれるシステムです。
私たちのれいわ新選組では
比例代表で9人立候補。
そのうち、重度障害者と
いわれる2人が特定枠です。
ALS=筋萎縮性側索硬化症の
ふなごやすひこさん。
全身まひ、人工呼吸器を装着しています。
そして、生後8か月、保育器ごと玄関に落ち、
首の骨を損傷して、ほぼ全身を
動かせなくなった木村英子さん。
れいわ新選組では、このお二人が
特定枠で優先的に議員になります。
このグループで
一番票を稼ぐはずの山本太郎に、
100万票集まれば、
ALSのふなごさんが国会議員になり、
山本太郎に200万票集まれば、
重度障害の木村英子さんが国会議員になります。
一方、山本太郎が議員として
国会に戻るには
300万票必要になります。
まずは、難病と重度障害を持つお二人が当選したあとでないと
山本太郎は国会議員になれません。
完全に退路を断っての挑戦。これが本当の身を切る改革。
どうか全国の皆さん、
比例代表は山本太郎と書いて、お力をお貸しください。
生産性で人間の価値が
はかられる社会、それが現在です。
これが加速すれば、
命を選別する社会がやってくる。
医療費を口実に、生産性を言い訳に、
人間の生きる価値を、期間を、
一方的に判断される時代が
もうすぐそこまで迫っている。
これらが、雑で拙速な国会の議論で
決まっていくのではないかと危惧してます。
誰かの命を選別する社会は、
あなたの命も選別することになる。
さて、2人の立候補者、
発表した際に、こんな声が届きました。
「障害者を利用するつもりか」。
この言葉に対して、私は言います。
上等です。障害者を利用して、
障害者施策を変えようじゃないかと。
もう1つ、寄せられた意見。
「障害者に国会議員、務まるんですか」。
当事者とは、
その道のスペシャリストです。
ALSのふなごさんが、今回の、
ご自身の選挙で作ったキャッチコピー。
「強みは、障害者だから
気付けることがある」。
障害者運動の有名なスローガン、
「私たち抜きで私たちのこと決めないで」。
実態はどうですか。
700人以上いる国会議員には、人工呼吸器をつけた人も、
重度の障害がある人もいません。
そのような、いわゆる健常者が
国会で障害者施策が決めて、
法律が作られる。
しかし、当事者のニーズを
最も分かっているのは当事者。
だから、その声を反映させる必要が
あるんです。
残念ながら、今の国会での多数派は、
経団連など特定の存在にそんたくし続ける代理人がほとんど。
私は、700人いる国会議員が、
700通りの当事者がそろう場所になれば、
もっと優しい社会が作れると思います。