という点なんですが。
この違い、この段差というのは
岩井先生
どう分析して
いらっしゃいますか?
岩井≫やっぱり
調査で質問されて
行かないと答えると
なぜ?と聞かれるんじゃないか。
建前なんですよね。
建前は行かなきゃって。日本人はまじめですから。
しかし現実には
というところなんでしょうね。
トレンドを見るのが大事で
前回より今回のほうが行くという人が
少ないということは
ひょっとすると投票率が下がるかなという予想は
できるわけですね。
渡辺≫80年代は
7割ぐらいの
投票率がありましたね。
岩井≫昔は押しなべて
7割ぐらいの投票率が
続いていましたが
80年代くらいから
下がってきたというのは
あります。
渡辺≫それと今、非常に
注目されているのが、若い世代の投票率の低さなんですが
これを見ますと
3年前の参議院選挙。
ここから18歳にも投票権が
できました。
そのあとの衆院選と
2回、18歳の皆さんは
経験しているんですが
いずれも51%。
ところが
18歳から19歳になると
がくんと投票率が落ちて
参議院、40%衆議院が32%と
20代もこういう数字が
出ているんですが。
この投票率
若い世代が低いというのを
岩井先生、どう分析して
いらっしゃいますか。
岩井≫もともと若い世代は
社会との関わりが薄いですから
そもそも政党なんかが出している
政策に対しての感度が低くなってしまうんですね。
だから、参加の度合いが低いと。
ただ、18歳は高校で
主権者教育というのをされて
行きましょうといわれますから
行ってみようかということで
1回入ってみると。
しかし、これが続かないんです。
これが大きな問題だと思います。
渡辺≫大学生になると
行かなくなっちゃう
ということですか。
岩井≫調査をしてみると決して関心がないわけじゃない。
しかしながら
選挙とほかの自分の楽しいことと
どっちが大事かというと
やはり、選挙はそれほど魅力はないなという
感じになるのかなと。
それから、投票所に行くこと自体が
面倒だということが
あると思いますよね。
渡辺≫そこでさまざまな打開策
考えられているんですが
岩井先生に教えていただいた
いろんな方法はとられているようですね。
岩井≫例えば
どこでも投票できるようにしたら
どうだろうというのが
あるんですね。
実は、期日前投票だと
駅前ショッピングセンターだとか
自分の投票所ではないところでも
投票できるんですよね。しかし実際の投票になると
大体、自分の近くの小学校に
投票に行かなきゃいけない。
結構これが
近ければ行くけれども
近くないとか、場合によっては
若い世代になって
子どもがいらっしゃらないと
小学校がどこにあるか
知らないなんてことも。
だから、もっといろんなところで投票できるようにすればいい。
やっぱり、コンピューターで
つながっているわけですから
それはできるだろうと
思いますね。
それから先々の問題として
ネット投票というのが。
アメリカなんかでは実際