いや~ 泣ける話ですよね。
ですよね ヒゲじい。
抜群の嗅覚で
遭難者の救助に活躍したり→
地中に埋められた地雷を探し出したり。
イヌは その優れた能力を→
私たちのために発揮してくれる
頼もしい存在です。
はるか昔から 人と共に暮らし→
ほう そりゃ楽しみだ!
ここは 今から3万年前の
ユーラシア大陸のどこか。
当時 人は
集団で狩猟生活を送っていました。
オオカミです。 人とオオカミは
同じ獲物を巡って争う関係だったんです。
最高の相棒が かつては 最大の
ライバルだったなんて意外ですよね。
その気配に 祈とう師の女が気付きました。
そして 仲間にオオカミの接近を知らせます。
牙をむくオオカミ。 人も抵抗しますが
オオカミの迫力に退散です。
我先に飛びつきます。
しかたなく群れを出ることにした立場の弱いオオカミ。
どこに向かったかというと…→
なんと ライバルである 人のそばでした。
(遠ぼえ)
しかし この出会いが両者の関係を変えるきっかけになります。
その日を境に
おなかをすかせたオオカミは→
たびたび集落に
姿を現すようになりました。
すると 次第に祈とう師も
オオカミに興味を持つようになり→
気持ちに少しずつ
変化が生まれていきます。
警戒して集まって来た
集落の仲間をなだめると…。
オオカミに小さな肉を分け与えました。
祈とう師の心にオオカミへの親愛にも似た気持ちが→
芽生えていたのかもしれません。
こうしたやり取りを通してオオカミと人は→
オオカミがそばにいることで 人は
クマなどの外敵から身を守ることができ→
一方のオオカミは
確実に食べ物にありつけます。
現在のイヌと私たちのように
深い絆で結ばれるようになったのには→
その謎を
壮大な実験で解き明かそうとしています。
ここにいるのは
オオカミではなく キツネ。
警戒心むき出しで
かみつこうとしています。
一方 別の飼育場では→
跳びはねてなんだかうれしそうなキツネが。
おりから出して抱きかかえても
まったく暴れません。
そこから
さらに穏やかなものを選び出す。
すると 6世代目には 人を恐れずに
近づいてくるようになりました。
16世代目になると イヌのように
丸顔になるものや→
イヌのように コミュニケーションが
とれるものまでいます。
長い年月の間
人と共に世代を重ねるうちに→
数万年前に ユーラシア大陸で
誕生したと考えられています。
その後 イヌは
人に連れられ全世界へと広がります。
その過程で
人と より深い絆を築いていったんです。
それによって イヌと人の関係は
さらに強く結び付いていきました。
今でも見ることができます。
イヌたちは 村の中で野良犬として暮らしています。
現れたのは サル。
石を投げて脅かしますが効果は ほとんどありません。
その様子を
岩山の上から じっと見つめるイヌ。
イヌは狙いを定めると
一気に駆け出します。
イヌの突然の攻撃に
サルたちは ちりぢりになっていきます。
すると農家の人たちが イヌが サルを
追いかけていることに気が付きました。
こうした出来事をきっかけに→
農耕を始めたことによる人とイヌの新たな結び付きは→
はるか昔
世界中で起こったと考えられています。
それは ヤギやヒツジなどを飼う
牧畜の始まり。
しかし イヌにとって
家畜は 本来 獲物。
家畜のそばで暮らすには
訓練が必要でした。
モンゴルでは 今も
ページ: 1 2