2019/08/25(日) 19:30〜20:00 ダーウィンが来た!「ザトウクジラの新伝説!人間のウラもかく!?」[解][字]

大きいですね~。
このクジラに
素潜りで迫る人がいます。
人呼んで…
クジラたちのありのままの姿を 追いかけています。
リックさんが 特に注目しているのが
クジラの賢さ。
最近 人の ある営みを利用して→
狩りをしていることが わかりました。
現れたのは…→
なんと 生けすの中!
いったい どうなっているの?
素潜りの達人が ザトウクジラの奥深~い世界に 迫ります。
♪♪~
最初の舞台は アメリカ北部アラスカの太平洋沿岸。
氷河に削られてできた→
世界中のクジラを撮影するリック・ローゼンタールさん。
不思議なクジラが現れると聞き
やってきました。
おや? 岸の近くで
何かが動いています。
早速 見つけました。
体長12メートルほどの大人のメスです。
こんな場所で
ザトウクジラが見られるなんて→
めったに ありません。
リックさんも 大興奮です。
北太平洋の
ザトウクジラは→
この辺りで豊かな


ニシンやオキアミなどを→
集団で食べるんです。
ところが このメスは単独。
しかも 岩だらけの浅瀬を泳いでいます。
なぜ こんなところをフラフラしているんでしょう?
「フラ」と名付けて
観察することにしました。
突然 フラが円を描くように
グルグルと泳ぎ始めました。
リックさんが 足こぎカヤックで
そっと近づきます。
相手は 12メートルもある大クジラ!
カヤックなど 簡単にひっくり返されちゃいそう…。
フラは ひれを立てた状態で
横向きのまま グルグルと旋回。
中から 泡が湧き上がっているのが
見えます。
上空から見ると→
泡は きれいな円を描いています。
フラは いったい
何をしているんでしょう?
詳しく調べるため リックさん
今度は 水中から観察します。
おや? フラが潜り始めました。
水中には たくさんの小魚。
お~! 大きな口で一気に飲み込みます。
食事を していたんですね。
実は これ
ザトウクジラ独特の狩りの技。
魚の群れを 取り囲むように


泡を出しながら上昇することで→
だんご状態になった魚を
ひと飲みにしているんです。
フラが毎年やってくる この入り江。
奥には サケのふ化場があります。
秋に親からとった卵をかえし→
育てている稚魚は 7,000万匹。
漁をしても 数を減らさない取り組みです。
網を下ろして 放流が始まりました。
生けすの中から 一斉に泳ぎだします。
あ カワウソが食べています。
思いがけない ごちそうです。
そこに現れた 大きなクジラ!
生けすの すぐ脇で 潜り始めました。
お~ フラが出てきました!
放流されたばかりの
稚魚を食べているんです。
フラのお目当ては このサケの稚魚。
独り占めしようと→
たった1頭で
危険な岸の近くまで来ていたんです。
ちょっと 待った!
来ましたね ヒゲじい。
はい。 いや フラにとっては
最高のごちそうなんでしょうが→
ふ化場の人たちにとっては→
せっかく育てた稚魚を食べられちゃうんですから→
たまったもんじゃ ありませんよね?
追い払ったり しないんですか?
いや~ それはできないんですよ。

えっ できないって またどうして?
アメリカでは 法律で
クジラは厳重に保護されています。
殺すどころか→
クジラの動きを妨害するだけでも違法行為になってしまうんですよ。
え~ そうなの?
ふ化場の人たちさぞや 歯がゆいでしょうな~。
ええ。 でも実は→
研究者が 回遊して戻ってくるサケの数を調べたところ→
クジラによる影響は