2019/08/26(月) 23:40〜00:10 スポーツドキュメンタリー「ボッチャ 命のボール」[字]

僅か4年足らずでトップへと駆け上がっていったのです。
そんな河本選手には
背中を追い続けたライバルがいました。
いらっしゃい。 ようこそ。
お邪魔してます。
3つ年上の [外:27F0C69A76BF571D6DC25DB389D20779]阪大喜さん。
おととし 21歳で亡くなりました。
大喜さんの母 貴美さんです。
(幸代)圭ちゃん? これ。うん。
同じ病気の2人は 子どもの頃から
ボッチャで競い合ってきました。
その後 大喜さんは 病気が進行し
ボールを投げられなくなります。
翌年には 河本選手も。
その時 支えになったのが→
大喜さんの前向きな姿でした。
同じクラスになった2人は 何度も対戦。
気迫を前面に出す大喜さんと
冷静沈着な河本選手。
対照的なライバルでした。
そして 3年前 2人は日本一を決める大舞台で対決します。
序盤から 気合い十分の大喜さん。
よっしゃ~!ナイス!
(拍手)
その気迫に押され河本選手は ミスを重ねます。
お~ ナイスボール!
よっしゃ~!
ライバル対決を制した大喜さんが
そのまま日本一に。
ところが その8か月後。


大喜さんは 病状が急速に悪化し亡くなりました。
長時間の練習や 度重なる海外遠征が
体の大きな負担になっていました。
大喜さんの葬儀で
河本選手が伝えた言葉がありました。
「大ちゃんの分も 頑張るからね」。
♪♪~
亡き大喜さんの思いを背負い→
東京パラリンピックを目指す河本選手。
一日6時間に及ぶ練習の合間
幸代さんは→
少しでも体の負担を減らそうと
気遣い続けます。
河本選手が ボッチャで
目指すところにたどりつくまで→
支え続ける覚悟です。
そうですね…
しかし 河本選手は
大きな試練に直面していました。
現在の世界ランキングは32位。
パラリンピックの個人戦に出場するために→
ランキングを
大きく上げなくてはなりません。
左。
重要な国際大会が間近に迫っていました。
ハード 一番上。
このボールも…。
次第に落ち着きを失い
指示が投げやりになっていきます。
幸代さんに任せます。


何?
(幸代)はい?
幸代さんは 「プレッシャーを感じても→
自分を見失わない強さを
身につけてほしい」と願っていました。
(韓国語の会場アナウンス)
東京パラリンピック前最大の国際大会→
アジア・オセアニア選手権が開幕しました。
河本選手にとって→
ランキングを大きく上げる
最後のチャンスです。
予選第1試合。
リードして迎えた最終第4エンド。
的球の上に
相手の青いボールをのせられ→
ここで河本選手
相手のボールを落とそうとします。
動きません。
最後の投球も…。
状況を変えることができませんでした。
結局 3失点。
勝ちはしたものの 重要な局面で
思うようなプレーができませんでした。
♪♪~
どうすれば 勝たなければならないというプレッシャーに→
河本選手は 自分と向き合っていました。
これまで どんな時に平常心を失わずに戦えたか。
お~ ナイスボール!
よっしゃ~!
よっしゃ~!

ピンチの時には 自分から 声を出す。
そう 心に決め 試合に臨みました。
決勝トーナメント進出を懸けた予選最終戦。
地元 韓国のジョン選手。
(拍手と歓声)
序盤 河本選手は
得意の正確なショットを→
次々と決めます。
第2エンドが終わった時点で2点のリード。
しかし 第3エンド ジョン選手が