2019/09/03(火) 00:20〜01:10 プロフェッショナル 仕事の流儀「内科医・天野惠子」[解][字][再]


自分が無力なことは 分かっている。
だからこそ

自分ができることは たった一つ。
あ 分かりました。
(笑い声)
♪♪~
基本的に やっぱりね…
100歳まで現役でいたいという天野さん。
2年前から始めたことがある。
そう考えている。
天野さんが 医者を目指そうと思ったのは7歳の時。
自分のことのように悲しんでいた
天野さんに 母親が言った。
医師になろう。 本気でそう思った。
1967年 東京大学医学部を卒業。
しかし 男性医師が幅を利かせる時代。
天野さんは活躍する機会に恵まれなかった。
そんな天野さんが 40歳の時
ある症例に出会った。
性差医療を極める。


そう決意し 研究を始めた。
ひどいしびれに けん怠感。
専門外だったが 自分で自分を検査した。
体温を測るサーモグラフィー
血流や神経系の検査や MRI。
勤めていた大学病院で
あらゆる医療機器を使って原因を探った。
だが 効果的な治療法は見つからなかった。
それから10年。年齢と共に症状は次第に治まっていった。
当事者となったことで
ある思いが わき上がってきた。
天野さんは 東大病院を辞めた。
その後 県立の病院で 女性を専門に診察する女性外来を開設した。
すると 数か月先まで予約が埋まった。
自分と同じように苦しみ続けてきた女性たちを前に 天野さんは奮い立った。
4月 一歩前進を予感させる
出来事があった。
宮本さんは 17歳の時
慢性疲労症候群を発症。
極度の疲労感から5~6年もの間
家から出られないほど→
ところが…。
だが この10年の研究で 天野が一つ確信していることがある。
それは 病気の発見が早ければ早いほど
治る可能性が高まるということ。
今 天野が注目しているのが
脳の血流と病気の関係性だ。
血流が良くなると 一時的ではあるが
症状が改善することまでは分かっている。
和温療法とは その名のとおり

「温もりで痛みを和らげる」治療だ。
その後 毛布などで体を包み 30分間保温。
治療を終えると つえなしでも歩行ができるようになる。
天野は 考え続ける。
その[外:27F0C69A76BF571D6DC25DB389D20779]岩さんが 慢性疲労症候群の患者が検査結果について話している時→
脳血流の画像を見た。
すると その画像から患者が抱える症状を言い当てたのだ。
その可能性を示す出来事だった。
僅かだが 光が見えた。
客観的な診断ができるのではないか。
そうなれば 病気が早く見つかり回復の可能性も高まる。
慢性疲労症候群の研究会。
集まったのは免疫学の研究者や 神経内科の医師。
天野は メンバーたちに
今回の気付きを発表した。
客観的に診断できる可能性を 説く。
天野の発言にネガティブな意見は挙がらなかった。
いずれにしても…
患者がいる限り 闘い続ける。
天野は 決意を新たにした。
♪♪~(主題歌)
今日もまた 一人の女性が
天野を頼りにやって来た。
診断の結果は 慢性疲労症候群。
だが天野は はっきりと言った。
自分自身は 知られざるものへの挑戦。
やっぱりそこに困ってる患者さんがいて→
もう いろいろと あちこち
調べに行っちゃうわけよね。
♪♪~

2019/09/03(火) 00:20〜01:10
NHK総合1・鹿児島
プロフェッショナル 仕事の流儀「内科医・天野惠子」[解][字][再]

「女性外来」のパイオニア、内科医・天野惠子。女性特有の病気に向き合い続ける不屈の医師に密着。原因不明の病「慢性疲労症候群」に挑み続ける天野の覚悟とは。

詳細情報
番組内容
女性を専門に診療する「女性外来」のパイオニア、内科医・天野惠子(76)。更年期障害、微小血管狭心症…女性特有の病気に向き合い続ける不屈の医師▼「性差医療」男性と女性でかかりやすい病気に差がある!同じ病気でも治療法や薬の効き方が違う場合も▼「異常が見つからず、治療法がわからない」絶望の中にある女性たち救う「患者を識(し)る」流儀とは▼原因不明の病「慢性疲労症候群」に挑む医師の覚悟とは
出演者
【出演】循環器内科医…天野惠子,【語り】橋本さとし,貫地谷しほり


ジャンル :
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