2019/12/04(水) 16:50〜18:15 スーパーJチャンネル[字]


この種の事件のこれまでの実例からいうと
死刑になってもおかしくないし
むしろそれが当然とみられるような
犯行対応じゃなかったかなと
思います。
たとえ被害者が

1人であったとしても
このような犯行対応から見れば
死刑判決が言い渡されても
不思議ではないどころか
当然ではないかというような感じを抱いていました。
だから無期懲役になったと聞いて
驚きましたね。
そういうふうに感じている
法曹の方は
多いんじゃないかと思います。
渡辺≫その理由はどこにあるのかということなんですが
行動からいきますと
車でまず、女の子にぶつかる。
ぶつけるということですね。
そして、首を絞めて殺害をして
線路に放置したという
この残虐性がありました。
判決理由としては
首を絞めた行為について
死ぬ危険性が高いと認識していた
殺意はあったが
計画性は認められないと。
これ我々は、どう受け止めたらいいんでしょうか。
大澤≫裁判所としては


死刑は選択しないという結論が
先にあったんじゃないかと。
それに合わせて理由を述べていると
よくあるのは
死刑を回避する場合には
計画性がないということを
言うことが多いですよね。
我々から見ると
それは計画性じゃないのと
思われることを
計画性がない、その場で
思いついたことなんだ
というふうにして
計画性がない
つまり計画性があるということは人の命に対して
初めから計画的に
命を奪おうとしていたという
悪質性があるということに
なるけど
たまたま思いついたのでは
ものの弾みでなったので
人の命を侵害するという
行為についての悪質さが多少低くなるというような
物の考え方なんだろうなと。
それはおかしいとは思いますよ。おかしいけど
裁判所の言ってることは
そういうふうに
受け止めるということです。
渡辺≫この裁判は当然裁判員裁判だったわけで6人の
一般の方が入って

そして裁判官との中で
今日の判決に至るわけですが
そういうものの影響というのは今日の判決をご覧になって
何かあるというふうに
お考えでしょうか?
大澤≫裁判員裁判の場合
裁判員の方、一般の方は
非常に量刑が重たいんです。
求刑に近いものをおっしゃる方が多いです。
ところが、仮に今回の場合に
全員が死刑といっても裁判官が1人でも賛成しないと
死刑判決できないんです。
そういうシステムなんです。
今回のことを考えると裁判官は
誰も死刑判決を支持しなかったというふうに受け取れますね。
多くの裁判員が死刑といっても
殺人事件であったとしても
裁判官は誰1人として
賛成していなかったんじゃないかと思います。
当然、検察側はこれに対して
しかるべき控訴は
行うべきだろうと思います。
渡辺≫大澤弁護士にお話を伺いました。
ありがとうございました。
菅原≫次のニュースです。東京・豊洲のタワーマンションで
3歳の男の子を死なせたとして
逮捕された男。
男の子の母親に
転んで怪我をしたと
男の写真を送っていたことが

分かりました。
中條≫渡邉雄二容疑者の身柄が
警視庁深川署に入ります。
≫昨日逮捕された
渡辺雄二容疑者は
今年9月、同居していた
平石桃子さんの長男で
当時3歳だった隆太郎ちゃんに
暴行を加えて死亡させた
疑いが持たれています。