2019/12/04(水) 23:20〜23:35 ニュースきょう一日“データは21世紀の石油” デジタル貿易にルール[字]

こんばんは。
おやすみ前の15分
ニュースきょう一日です。
きょうお伝えする
主なニュースはこちら。
デジタル貿易で
日米が協定。こうしたニュースは
スマートフォンなどで
画面左のQRコードからも
ご覧いただけます。
まずはこちら。
長年、アフガニスタンの復興に
携わってきた
医師の中村哲さんが
現地で銃撃され死亡しました。
地元の警察などによりますと
中村さんは
日本時間のきょう午後
アフガニスタン東部
ナンガルハル州を車で移動中に
銃撃され病院で
手当てを受けていましたが
死亡しました。
同乗していた運転手や警備員など
5人も死亡したということです。
中村さんはアフガニスタンで
長年、農業用水路の建設など
復興に携わってきました。
去年5月、新潟市で小学2年生の女の子を殺害し
線路に遺体を遺棄したとして


殺人などの罪に問われ
死刑を求刑された小林遼被告。
新潟地方裁判所は無期懲役を
言い渡しました。
裁判所は弱者を狙った
無差別的な事件で結果は重大だが
死刑を選択するのに、やむを得ないとはいえないなどと
しました。
農産品と工業品の
物品関税に関する日米の
新たな貿易協定。
国会承認を求める議案が
参議院本会議で賛成多数で
可決、承認されました。
日米両政府は来年1月1日を
協定の発効日とする方向で
調整しています。
国会ではきょう
もう一つ日米の
新たな協定が承認されました。
それは日米デジタル貿易協定です。
この協定で扱うのは電子データ。
日米間のやりとりについて
原則として
禁止や制限をしないこと。
関税を課さないことを
定めています。
例えば映画を
DVDで輸入した場合は
関税が課せられますが


アメリカのアマゾンやネットフリックスなどの
動画配信サービスで
日本で見る場合は
関税はかかりません。
協定は、今後も関税をかけないことを
約束するものなのです。
ではなぜ今
このような協定を定める必要が
あるのでしょうか。
通信技術の発達や
スマートフォンの普及で急速に増えた
電子データ。
この膨大な電子データは
商品やサービスの開発に
利用されていて
国や企業の成長の
源泉になっています。
21世紀の石油
ともいわれているんです。
しかし国境を越えて
安全にデータを流通させる
ルールや仕組みは今のところ
定められていません。
今回
日米がこの協定を結ぶことにより
国際的なルール作りで
主導権を握りたい狙いがあります。
一方、協定には
デジタル分野で成長著しい
中国を意識した

ルールも盛り込まれています。
その1つが企業のサーバーを
自国内に設置するよう求めない。
そしてソフトウエアの
設計図ともいえる
ソースコードや
性能を左右する
アルゴリズムなどを
国が開示するよう
求めてはならない