2019/12/08(日) 21:00〜21:50 NHKスペシャル シリーズ 体感 首都直下地震「災害に耐える社会へ」[字]


地域行政を含め
抜本的な対策が必要と思います」


50代の女性から
いただいています。
小野≫この生放送中も
皆さんのご意見を
お待ちしています。
今、何ができるか何をしようと思うか
ツイッターで
「#みんなで考える防災」に
40文字以内で
お待ちしております。
昨日見た被災ツリーを
見ていきましょう。
井上≫首都直下地震で
どのような現象がどんな被害に
連鎖していくのかを表した
被災ツリーですが
これまで


専門家それぞれ別の分野に考えていたのを
今回、NHKは初めて
皆さんに集まっていただいて
考えを皆さんから持ち寄って
作り上げました。
1週間、1か月、1年
10年先まで連鎖が分かるようになっています。
小野≫この被災ツリーの
どこをどうすれば未来が地獄じゃなくなるのか。
井上≫今日は
分かりやすくするように
被害の項目、簡略化して
見ていきたいと思います。
まず、地震発生直後です。
こういったことが起きます。
住宅の被害
火災の拡大、群衆の混乱。
詳しく見ていきますと
火災旋風ですとかあるいは群衆雪崩。
これはドラマや
番組でもやりましたね。
そして、公共インフラなどが
影響を受けます。
こうした被害が1週間後
さらに新たな事態を引き起こすんです。
例えば医療サービスが不足したり
災害ごみがどんどんたまったり
あるいは、ライフラインの復旧が
遅れたりという事態。
こういう事態が続くわけです。

ここからさらに連鎖は続いていきます。
1か月後。
経済が長期的に停滞します。
雇用が失われたり
企業がなかなか立ち直れないという状況も
生まれるんですね。
この首都を襲う地震
思わぬところまで
影響が広がります。
日本全体へと広がります。
経済が衰退するんです。
国際競争力が低下したり
あるいは経済格差が拡大したりと。
この1つの現象から
どんどんこういった負の連鎖が
広がっていくことが分かります。
小野≫でも、これらはこの被災ツリーは
私たちが備えなく
被災してしまって
2万3000人もの
死者を出した場合の
その後ですよね。
井上≫これをいかに小さくしていくかが
今日のポイントですが
被災ツリーの最初にある項目。
初めの被害を
いかに小さくしていくかが
ポイントになります。
中でも番組でも見ました火災。
これは私たち全員が

対策をすれば効果も大きいと
いわれているんです。
小野≫だから初期消火って。私たちは覚えましたよ。
でも、さっき視聴者の方からの
声にもありました。
どれほど備えていても
火災がくれば、すべて台無し。
つまり、よそのお宅から
出火すれば
どうにもならないじゃないか
というご質問だと思うんですね。
中林≫初期消火というのは
一番近くにいる人がまず消すんですけど
1人じゃ消せない
可能性があるので
火事だ!と叫ぶ。
あれは自分を落ち着かせると同時に
隣近所に知らせて
みんなが駆けつけて消すんです。
多分、駆けつけてきたら消せます。