2019/12/10(火) 04:02〜04:30 ダーウィンが来た!「古代魚ガーの超“脱力系”サバイバル術」[解][字][再]


体を覆う頑丈なウロコがそのままの形で残っています。
もっと古い化石も見つかっていて

ガーは なんと→
1億年も前の恐竜時代から ほとんど姿が
変わっていないと いわれているんです。
恐竜は絶滅しても
なぜガーは生き残ってこられたのか?
その秘けつは
「がんばらない」ことだといいます。
一体 どういうことなのか?
ガーの暮らしぶりをじっくり観察してみましょう。
ロングノーズガーが
倒木のそばにやって来ました。
そして そのまま停止。
まっすぐな姿勢で じっと動きません。
すると そこへ近づいてきたのは
コイの仲間。
あっ 捕まえた!
実は 動かないのが ガーの狩りのワザ。
動かないガーは 小魚からは


木の枝に見えているのではないかと→
研究者は言います。
名付けて…
がんばって
獲物を追うことはしないんです。
捕らえた獲物は頭から丸飲み!
豪快ですねえ。
こちらでは 近づいてきた小魚を
2匹が狙っています。
あっ 失敗。
でも 追いかけることはしません。
実はガーは
速く泳ぐことが苦手なんです。
推進力の頼りは 尾ビレだけ。
他のヒレは 体のわりに小さく速く泳ぐのには あまり役立ちません。
だから無理してがんばらず
ひたすらチャンスを待つんです。
フロリダガーの狩りも もちろん
「待つだけ作戦」。
コイの仲間を捕らえました。
じっと動かず 一瞬で獲物を捕獲。
なんとも効率的な狩りですね。
「待つだけ作戦」でエネルギーの消耗を防いできたことも→
ガーが長く生き残ってこられた
理由の一つだと考えられているんです。
ガーが がんばらないのは
狩りだけではありません。
こちらは 天敵のハクトウワシ。
魚を専門に狙うハンターです。
ところが ガーは ワシが来ても

ただ じっとしているだけ。
逃げようとしません。
実は これこそが ガーの護身術。名付けて…
じっと動かなければ
底に沈んだ木と見分けがつきにくく→
ワシに狙われることは
ほとんどないといいます。
そんなガーにも 恐ろしい天敵がいます。
サギ… ではなくて→
こっちです。
全長4mもある アメリカアリゲーター。
大きな口には
巨大な牙が何本も並んでいます。
この口を武器に 何にでも襲いかかる
凶暴なハンターです。
ゆっくりと
ガーの群れに近づいてきました。
硬いウロコに覆われたガーも
巨大なワニに捕まれば→
ひとたまりもありません。
すると突然ガーが不思議な行動を始めました。
勢いよく水面に飛び出し→
その後 深い所に潜っていきます。
そして 泉の底で
じっと動かなくなりました。
他のガーも 次々と水面に飛び出しては
深く潜っていきます。
実は この 泉の底に沈む行動こそが→
ガーがワニから身を守るための作戦なんです。
アリゲーターが狩りをするのは

素早く動ける陸上と水面だけ。
深い水の底では動きが鈍く
獲物を捕らえられません。
だからガーは こうして水の底で→
じっとワニが狩りを諦めるのを待つんです。
最大の天敵から身を守る方法も
ただ沈むだけとは→
さすが がんばらない魚ですね!
いや~ ガーの全然がんばらない暮らしぶり→
見事なもんですな~。
ねえ ヒゲじい そうですよね。
う~ん でもちょっと待った!
えっ?
どうしてガーは底に沈む前に
わざわざ水面に飛び出していたんですか?
あんなにバシャバシャ音を立てたら
ワニに見つかって危険じゃないですか。
確かに。 でも いくら危険でも
ガーには どうしても→
水面に飛び出さないといけない