2019/12/10(火) 04:02〜04:30 ダーウィンが来た!「古代魚ガーの超“脱力系”サバイバル術」[解][字][再]
事情があるんですよ。どんな事情?
実はガーは 潜る前に
口で空気を吸わないといけないんです。
えっ 空気を!? ガーは魚でしょ?
魚がエラで呼吸することぐらい私でも知っとりますぞ~。
確かに 現在見られる魚の多くは
エラで呼吸をしますが→
大昔から姿が変わらないガーは
進化の途中で→
エラが十分に発達しなかったんです。
えっ 進化もがんばらなかったってこと?そうかもしれません。
もちろんガーも エラで呼吸することは
できますが それだけでは足りなくて→
空気からも
酸素を取り込まないといけません。
そのため
1時間に1回程度 水面に顔を出して→
息継ぎをしないといけないんです。
いやもう なんとも中途半端な魚ですな。
とんでもない!
この どっちつかずの呼吸のしかたが→
ガーが恐竜時代から生き残ってきたことと
とても深い関わりがあるんです。
えっ どういうこと?
その秘密が分かる場所がフロリダ半島の湿地です。
こちらでは 雨水がたまると
いくつもの池が出来ます。
なんと こんな所にも
ガーは住んでいるんです。
えっ そうなんだ!
雨水がたまっただけの池は突然 干上がったり→
水中の酸素が減ったりすることもあり
魚にとっては とても過酷な環境です。
でも ガーは大丈夫!
ほう。
空気を吸って呼吸ができるので
水が少なくなっても→
水中の酸素が減ってしまっても
へっちゃらなんですよ。
なるほどね~!
さらにガーは池や川の水が かれたりすると→
海に現れることもあるんです。
あっ ホントだ!
塩分のある海では
エラでは呼吸をほとんどしないで→
空気呼吸で暮らすそうですよ。
へえ~ そんなことも できるんですか。
ガーは この柔軟さのおかげで 恐竜が
絶滅するほど地球の環境が激変しても→
残された水辺で
生き残ってきたのではないかといいます。
なるほどねえ。
進化をがんばらなかったことで手に入れた並外れた適応力。
これこそ ガーが
1億年の時を生き抜くことができた→
最大の理由だと考えられているんですよ。
いや~ 生き残りの秘策が ガーが進化をガーんばらなかったことだったとは→
びっくりですなあ。
ですよねえ。
ガーだけに 意ガーいな理由ですよね。
ガーン! やられた。
おあとガー よろしいようで。
第2章では これまでほとんど撮影されたことのない→
ガーの恋に密着。
大事な恋も全然がんばらないガー。
実はそれが 確実に子孫を残す
秘けつだったんです。
♪♪~
近年 日本で次々と見つかるようになったガーの仲間。
中でも大型のアリゲーターガーは
大量の魚を食い荒らすことから→
大問題になっています。
でも この魚 原産国のアメリカでは逆に絶滅が心配されています。
3mにもなる
アリゲーターガー。
昔から巨大な体が 釣り人たちの
関心を引き→
乱獲されてきたんです。
巨大なアリゲーターガーが今でも多く見られる場所がある。
取材班に
驚きの情報が舞い込んできました。
訪ねたのは テキサス州。
ここでは8年前からアリゲーターガーの調査が行われています。
地元の釣りガイド…
州政府の依頼で ガーを釣り上げ成長の状態などを調べています。
待つこと1時間。
おっ 当たりが来ました!
10分以上かけて ゆっくり引き寄せます。
最後はロープを掛けて捕まえるんですが…。
すごい力!
屈強なカークランドさんでも引き上げるのに一苦労です。
捕獲後は素早く大きさを測ります。
全長1m90cm。推定年齢50歳のメスでした。
カークランドさんがこれまでに釣り上げた
アリゲーターガーは 500匹ほど。
こうした地道な調査が保護につながり→
この川では 生息数が徐々に回復しているそうです。
これからも ふるさとの川で→
しっかり命をつないでいってほしいですね。
舞台は再びフロリダ。