2019/12/10(火) 16:50〜18:15 スーパーJチャンネル[字]


全世代型社会保障の
実現に向けて自民党が検討する
新たな医療制度。
今後、医療費の負担が増え
生活に影響が出るかもしれません。
現在、75歳以上が

医療機関で診療を受けた際の
窓口での費用負担は
原則1割ですが
政府は
2022年度からの新制度では
2割負担へ引き上げる方向で
調整を進めているのです。
それだけでなく、もう1つ別に
ワンコイン負担という名の
通院するたびに、ワンコイン分を
支払う案も検討されています。
≫背景にあるのは
少子高齢化で膨らむ
社会保障費です。
財源を確保するため、高齢者でも負担能力のある人には
多めに負担してもらおうという
政府の狙いがあります。
菅原≫増税で
家計の負担が増えている中
今度は医療費の負担が
増えることになるかもしれません。
今日は政治部の村上祐子記者に
解説してもらいます。
ポイントとなるのは


この医療制度改革が
負担が増えるのが
75歳以上の高齢者だけではなく
全世代に負担がのしかかる
可能性があるということですね。
村上≫改革の
3本柱がこちらになります。
75歳以上の2割負担。
そのほかにも
ワンコイン負担、市販品類似薬
湿布とか風邪薬ですね。
そういったものの保険適用外。
この2つが全世代が対象になる。
私たちにも関わってくる話に
なるんですね。
まず、ワンコイン負担から
説明していきます。
こちらは、病院に行く人全てが
対象になります。
そして通院するたびに
100円もしくは500円。
これはどうなるかは
まだ決まってはないんですが
負担することになるかも
しれません。
そして年齢別に
年間外来受診回数を
見ていきますと
ご高齢の方、80歳から84歳は
年間1万7900円増。

グラフも増えていますよね。そして一方で、0歳から4歳の
小さなお子さんも年間
9350円増となるんですけども
これ、大木さんは小さい…。
大木≫まさにこの世代の子どもを持っていると
自治体によっても違うんですが
今、負担ゼロなんですね私の住んでいる自治体では。
これ、1回ごとに
ワンコインかかるとなると
子ども1人、2人、3人と
増やしていくことも
躊躇されますし
病院に行くのをやめておこうかなって
思うケースもあるのかな。
もしかしたら、それが
重症化に
つながってしまうケースも
あるのかなという気もしますね。
菅原≫やっぱりよく行きますか?
大木≫体調を崩しやすい時期は
週に2~3回
行くようなこともあるので
やっぱり、負担は大きくなると思います。
村上≫ワンコインを
含めるかどうかは
国が指針を示したあとに
自治体の判断となりますが
もしかしたら100円だったら
助成できるけれども
500円だったら厳しいなという

自治体が出てくる可能性も
ありますね。
菅原≫そして、もう1つ
全世代に負担がかかる可能性が
あるのがこちらです。
村上≫市販品類似薬の
保険適用外です。
これは今まで
保険適用されていた薬のうち
市販薬で代用できる薬は