2019/12/11(水) 00:35〜01:30 NHKスペシャル シリーズ 体感 首都直下地震「終わりの見えない被災」[字][再]


だから そういう所行けなくて→
体を壊す人も出てくるので。
(井上)ペットですけれどもやっぱり東京も規模が大きくて→
犬が 東京だけで55万匹います。
猫も107万匹以上飼われているので→
ペットを避難所に
なかなか連れていけなくて→
被災した自宅 その危険な場所で
暮らさざるをえないという人も→
中には いらっしゃる。


家族ですからね。
支えられるわけじゃないですか。
こういう つらい時に。
ワンちゃんとかさ 猫に。
だから こういう時に→
いなくなっちゃうというのは

もっと気持ち的に落ち込みますね。
ほかにも人口密集が激しい→
極まっているといってもいいですよね。
人口密集 極まった この首都圏で
心配されるのが この問題です。
600棟以上のマンションが
被害を受けた熊本地震。
全壊と認定された
10階建てのマンションです。
建物を支える杭が損傷し
今も建物が傾いています。
しかし 修繕も解体も行われず→
3年以上たった今でも30世帯ほどが暮らしています。
もともと 66世帯が暮らしていた
このマンション。
地震後 住民の意見は
対立していきます。
修繕を目指して
見積もりを重ねると→
費用は総額7億円。
1世帯当たり1,000万円の負担になることが分かりました。
一方 国の補助金を使って解体し→
新たな家を探したいという意見も出ました。
修繕か解体か。

意見がまとまらないうちに→
国の補助金を受けられる期限が
過ぎてしまいました。
合意形成ができないまま
住民は次々と出ていきました。
残された30世帯に
今後の見通しは立っていません。
高層マンションが多い東京で
首都直下地震が起きた場合。
住民同士の顔が見えにくく→
合意形成は より難しくなると考えられています。
(小野)
マンションにお住まいですか?
はい。 でも正直 隣に
どういう方が住まれてるのかも→
分からないぐらい。
やっぱり 接点もないですし。
だから こうなった時に
しかも 合意がなくって→
引っ越したくても
金銭的に難しい方も→
いらっしゃるかもしれないじゃ
ないですか。
オーナーでありながら
貸してる人もいるでしょ。
そういう方もいらっしゃるし
あと 今度は逆に→
オーナーになった方も 今度
それこそ買ったところのね→
住宅の建築会社の人に

「何だ この程度の地震で。→
金返せ」とかっていうような
そういう裁判沙汰みたいのも→
出てこないですか。
(小野)大変。 都内には 今→
どれぐらいマンションあるんですか?
(井上)たくさんあります。
13万棟以上という ものすごい数字
なんですけれども→
この13万棟以上の中の
全体の2割がですね→
新しい耐震基準になる前に
建てられているんですね。
つまり 1981年以前の古い旧耐震の
もとで作られてるんですよ。
ですので 壁が
補強されてなかったりとか→
そういったことも
あるかもしれません。
その新耐震のマンションだったら
大丈夫?
そこがですね VTRにも
出てきました熊本のマンション。
安心できなくて。
あそこのマンションは新耐震基準だったんですけれど→
全壊の被害。
というのも 熊本地震→
2回 大きな揺れがあったので
それがありました。
小芝さんが演じられた