2019/12/15(日) 17:24〜17:52 ダーウィンが来た!「大特集“野生ネコの世界”ライバルたちとの闘い!」[解][字][再]


考えられています。
彼らとの争いを

どうすれば避けられるのか?
ライオンたちを助けたと考えられている
習性が「夜の狩り」だったのです。
今もライオンたちは
主に夜 狩りをします。
熱を感知する最新のカメラも使って
その様子を見てみましょう。
先導するのは経験豊富なメス。
人間の目では星しか見えない真っ暗闇も→
ライオンの目の感度は人間の8倍。
このくらい見えているはずです。
草原を進む ライオンの群れ。
おや? カバがいます。
でも…。
あ~ 反撃されちゃいました。
カバは とっても凶暴。
ライオンだって けがを負いかねません。
今度は ヌーの大群。


日が暮れると 静かに身を寄せ合って過ごします。
足が速く こちらも 簡単に
捕まえられる相手ではないんですが…。
さあ ここからが
ライオンの狩りの真骨頂。
相手を取り囲むように バラバラになって
それぞれの配置につきます。
闇夜に紛れることで
相手に気付かれることなく→
間合いを詰めていくんです。
逃げ足の速いヌー。
襲う前に いかに近づけるかが
勝負のカギです。
慎重に近づいていくライオンたち。
ヌーの群れの向こう側にも1頭入っていきます。
挟み撃ちにする作戦です。
昼間 相手に気付かれることなく→
これほど近づいて狩りの準備を整える事は
まずできません。
1頭が走りだしました。
ヌーの群れを追い立てます。
待ち伏せていたメスが…→
かわされた!
足の速さで逃げられてしまいました。
でも これで終わりじゃありません。
逃げるヌーの先に
別のメスが待っていたんです。
ターゲットを絞って… 捕まえました。
のど元にかみついて倒します。
後から来たメスが

低い声で鳴き始めました。
(鳴き声)
すると 仲間たちが集まってきます。
狩りの成功は全員の手柄。
獲物は みんなで分け合うんです。
オスもやって来ました。
一緒に食べ始めます。
夜 群れの力を合わせることで→
足の速い相手もしとめることができる ライオン。
昼間 狩りをしていた
サーベルタイガーとのすみ分けが→
こうしたライオンの習性を
生んだとも考えられます。
かつての最強ハンターとの競争が→
現代の最強ハンター ライオンを形づくる礎になっていたのです。
ちょっと待った!
あっ ヒゲじい なんですか?
いや ライオンが夜の世界で生きるように
なった理由はわかりましたけどね→
あんなに強かったサーベルタイガーは
一体どうして→
絶滅しちゃったんですかね?
確かに不思議ですよね。
地域や時代によって
一概には言えないんですが→
サーベルタイガーの絶滅には
実は 新たな昼間のハンターが→
関わっていたという説があるんですよ。
ほう 新たな昼間のハンター?
ええ。 ほかならぬ 人類です。

えっ 人類!?
はい。 一説によると
人類による 道具を使った狩りで→
サーベルタイガーの獲物の
大型草食動物は かなり数を減らしたと→
考えられているんです。
あらららら。
さらに 気候変動などの影響もあり→
1万年ほど前までに世界各地の大型草食動物は→
次々と姿を消してしまいました。
中でも マンモスなど ゾウの仲間は多くの種が絶滅してしまいます。
そうだったんだ。
ええ。
困ったのは それを狩っていた
サーベルタイガーの仲間たち。
足の速い別の獲物に
対応することもできず→
結局 ともに
絶滅してしまったといいます。
まさに 強さゆえの もろさ。