2019/12/15(日) 19:30〜20:00 ダーウィンが来た!「光の大絶景!生きものたちが放つ神秘の輝き」[解][字]
バクテリアを住まわせているんです。
こんな強い光を いったい
何に使っているんでしょうか?
よく見ると
口を盛んに動かしています。
周りには 小さなプランクトンが
いっぱい。
光で 獲物となるプランクトンを
集めていると考えられているんです。
光の使い方は まだあります。
この状態 よく見てください。
目の下の光る部分が
前にせり出しています。
車のライトのように前方を照らすことで→
口元のプランクトンを捕まえやすくしているんです。
この光が
世界にまたとない絶景を生み出します。
真っ暗な夜。
洞窟の出口でライトを消して待ち構えていると…。
光の粒が続々と出てきました。
ヒカリキンメダイの大群です。
その数 1万匹以上!
一斉に洞窟から出てきたんです。
向かう先は 浅い海。
夜 食べ物が多い場所を求めて→
海面近くのサンゴ礁に
集団で出てくることがあるんです。
まるで海の流星群!
生物界最強の輝きが作る大スペクタクルです!
日本にも 世界に負けない
美しい光を放つ生きものがいます。
せ~の! おいしょっと! せ~の!
うわ~! 網の中がきらっきらっに輝いています!
サファイアのような青いきらめき。
きれいですね~。
光の正体は そう…
その体を超高感度カメラで見てみると…。
体全体が点々と光っています。
SF映画の宇宙人みたい。
皮膚に「発光器」と呼ばれる
光を放つ器官が→
およそ1,000個も びっしりと
ついているんです。
その中で
最も強い光を放つのが 腕の先。
まるでペンライトを振っているかのよう。
この強い光いったい何に使うんでしょうか?
水槽に入れたホタルイカで
ある実験をしてみました。
こちらは 捕食者に見立てた魚の模型。
イカに近づけてみると…→
あっ! 光りました!
危険を感じると こうして強い光で敵をかく乱すると考えられているんです。
ホタルイカの美しい光は
強い武器を持たない小さなイカが→
身を守るための
まさに奥の手だったんですね。
海の中でも とりわけ
光る生きものが多いのが「深海」。
潜水艇で その「光の王国」へ
探検に出かけましょう!
深海では ほとんどの生きものが
何らかの光を放つといわれています。
うわ~ ネオンのような七色の輝き!
でもこれ 光っているのではなく細かい毛がライトを反射しているんです。
暗い海では…→
この怪しげな光を放ちます。
体中に栄養を行き渡らせる
網目状の管が光っているんです。
まさに光の芸術ですね。
今度は 口が大きくさけた深海魚。
なんと 体全体が強く点滅!
最近見つかったばかりの現象でその理由を現在調査中です。
さらに奇妙な生きものが登場。
うわ~ 鮮やかな光!
しかも光の粒が 体の外へ
放たれています。
光の粒をおとりにして
敵から逃げるのではないかと→
考えられています。
日の光が届かない深海。
生きものは 自ら光ることで
仲間とコミュニケーションをとったり→
天敵から逃げたりするのに
役立てています。
中には 私たちが思いもつかないような
巧みな方法で→
光を使うようになったものもいます。
そんな生きものの一つが…
敵に襲われると…→
ルーレットのように回転する光を放ちます。
これ 敵をただ驚かせようと
しているのではなく→
一種のSOS信号だと考えられています。
敵に襲われたときに放つ この光。
より巨大な生物に向けて発することで→
まるでボディーガードのように敵を撃退してもらおうとしているのでは→
という説があるんです。
その巨大生物の一つが ダイオウイカ!
大きいものは 18メートルにもなる