2019/12/15(日) 21:10〜22:00 NHKスペシャル 食の起源(2)▽『塩』〜人類をとりこにする“本当の理由”〜[字]
ちょっと塩が入ることによって→
より おいしく感じてしまう
っていう やっかいな…。
おいしさとして
知っちゃったってことだもんね。
今なお 塩を求め続ける舌。
じゃあ どうやって塩のとり過ぎを防げばいいのか。
問題は そこですよね。
今回 皆さんに食べてほしいものが…。何かいい匂いする!
少しの塩分でも おいしいと
感じられる料理 ご用意しました。
うわ~ 何だこれ。
これ 最高じゃないですか~。
そちらの定食なんですが…
え~ うそだ~!
ちょっと まずは 食べてみて…。
頂きます。
あ~ もう いってみて下さい。
何これ?
全然 普通においしいですね。
ですから 魚の表面に塩味がつくようにだけ調理して。
あ~ そうなんだ。
あんま煮込まないんだ。
中にまで 塩分いってなくて
表面だけにしかないんだ。表面だけ。
…多分。
そっちですね。
そういう工夫をしていけば→
結構 いけるかもしれないです。そうですよね。
この しょうゆも…。
スプレータイプで…
こんな少量でも 舌はちゃんと感じて
脳は満足してくれるんです。
お~!
これで いいよね。
これだけで 全然違う。
いっぱいかけた感あるね。
え~ 十分ですね これで。
十分ですよ。本当だね 十分っすね。
あ~ おいしかった。
塩の乏しい陸上で生きるために…
しかし いくらでも
塩が手に入る時代になっても→
塩を求める本能がなくなることは
ありません。
そんな 塩と人類の宿命が→
100歳まで 健康長寿を目指そうという私たちに→
新たな課題を突きつけています。
苦戦を強いられているのが→
体内の塩分量を 必死に
コントロールし続けている腎臓です。
これは 腎臓の大きさの変化を調べた
データです。
10代の頃を100とすると→
20代 30代まではほぼ同じ大きさなのに→
40代を超えると 次第に小さくなり→
機能が衰えていくことが明らかになったのです。
昭和20年代の頃までは
日本人の平均寿命って→
50歳代。
ですよね? そういうイメージ…。
それくらいまでは 塩をとり過ぎても
なんとか体が対応できたのが→
もっと長く頑張り続けなきゃ
ならなくなったんです。
あの この40代 50代
これ減っていきますけど→
なんとか この ここら辺に
戻すことできないんですか?
できないですね。
何を頑張ろうとしてんのよ。
でも 人生100年時代ってなったら
もっと腎臓小さくなるけど→
塩は とったりしていて…
耐えられるんですかね? 腎臓自体…。
みんな 高血圧とか病気になってから
初めて制限されるから→
始めるわけだけども 若い頃から…
病気になる前から始めた方が…。
何か 今までは 平気に
ビャ~ッて入れてたものを→
ちょっと こう 変えてみようっていう…。
進化をして この何ですか 舌と腎臓を両方大切にね してきたわけだから→
僕らも ちょっとしていかなきゃ
いけないなと。
戦っていかなきゃね。
戦っていく… 戦いですよ これから。
今日 とり過ぎたら
明日減らせばいいとか→
そういうふうに つきあっていく方が
いいんじゃないですかね?
…か もう頑張って
腎臓 進化させるかだよね。
「お~!」とかやって…。
シリーズ「食の起源」。
来年 1月放送の第3集は→
おいしいけれど とり過ぎると体に悪そうな 「脂」。
人類の進化を遡ると
とらないと生きていけない→
特別な脂が存在することを発見!