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2019/12/16(月) 22:50〜23:20 落語ディーパー!〜東出・一之輔の噺(はなし)のはなし〜・選「あたま山」[字]

(拍手)こんばんは 東出昌大です。
第2回の「落語ディーパー!」
今日のお噺は→
この さくらんぼが出てきます。
古典落語っていうと 割と硬いイメージとかもあると思うんですが→
何でもありの世界で
今日の噺は 本当に バカバカしくて→
最高に くだらない噺です。
僕が説明するよりも 実際に見て頂いた方が早いと思うので→
特別ゲストの方をお呼びしました。
柳家花緑さんです。
<今日 取り上げるのは→
聞き手を選ぶといわれるほど現実にはありえない→
荒唐無稽な噺。→
まずは 本来20分はかかるものを10分の1の時間でお聞き頂こう>
柳家花緑です。
よろしく おつきあいを頂きます。
今日 「あたま山」という事で
まず ここでは→
ざっくりとしたストーリーを→
笑いのないところで申し上げたいと思いますけれどもね。
江戸に この吝嗇兵衛さんという
人がいたという噺でございます。
落語には そういう
ケチな人というのが出てくる。
そんな噺の一つなんですが
この名前にもあるように→
吝嗇兵衛さんは
大層 ケチですから→
時期が ちょうど春先 お花見に


行こうって事になった時に→
まあね お酒を飲むとか 何か
食べるなんて事はしませんで→
花を見るのは タダだから→
そんな事で表へ出た訳でございますね。
もう満開の桜でございまして→
そんなところに早咲きの桜が実をつけて→
さくらんぼが いっぱい
落っこっているってんですね。
これを 落っこってるのは
タダだからって→
これを
泥つきの 種つきのものを→
腹いっぱい食べて
さあ うちへ帰って→
目が覚めてみるってえと→
何か 頭の上から葉っぱが出ちゃってる。
どうやら さくらんぼの芽が
出ちゃったようなんですね。
お水を いっぱい飲んだからか
どんどん どんどん→
これが大きく育って
立派な桜の木になって→
さあ 町内の人間が これを
ほっとく訳じゃありませんで→
もう これを見ながら
花見をやろうなんてんで→
気が付いた時には→
この吝嗇兵衛さんの頭の上に乗っかって→
あたま山なんて事を言いながら


そっから花見をしようという。
もう うるさいですからね
やってられない。
頭にきたってなもんで
この吝嗇兵衛さんが→
ズボッと
この木を抜いちゃったんですね。
跡に 大きな穴が開いちゃって→
表へ出たら ザ~ッと夕立ってんであっという間に→
水が たまっちゃうんですね。
これを ケチですからね→
せっかく たまったものは
捨てるの もったいないってんで→
このまんま
生かしておいたもんですから→
水を ためとくと
あんまり よくないですね。
腐っちゃうんですね。
こういうやつが ボウフラが湧いて。
それから また お魚か何かをね
放流しちゃったもんですから→
繁殖に成功しちゃって→
釣り人は出てくるわ屋形船は出るわって 大騒ぎ。
もう うるさくって しかたがない。
やってられないってんで→
吝嗇兵衛さん とうとう自分の頭へ
身を投げてしまいました。
<なんと 自分の頭に出来た池に
身を投げてしまう。→
数ある落語の中でも

随一のシュールなオチを持つ噺。→
その「あたま山」が 今日のお題>
<落語にほれ込んだ俳優東出昌大が→
落語家たちと
その魅力を語り尽くす!→
人気と実力を兼ね備えた…>
<真打ちを目指す二ツ目の3人。→
古典を愛し 新作を生み出す→
個性と才気にあふれた注目の若手落語家たちが集結>
<そして 特別ゲスト…>

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ikatako117

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