2019/12/30(月) 03:00〜03:45 ブラタモリ選「比叡山の修行〜比叡山はなぜ“母なる山”になった?〜」[解][字]


どんな人たちなんでしょう?
その技を見るため タモリさんは
麓まで下りてきました。
確かに そうですね!
頑丈そうですよね。
アハハハハ!

どうなんですかね。
(笑い声)
ぜいたくなモノマネ。
こんにちは。
こんにちは。
失礼します。
失礼します。
はじめまして。
穴太衆 15代頭 粟田です。
あぁ~ そうですか!
よろしくお願いします。
比叡山延暦寺を支えた
石積みの技術を受け継ぐ人なんです。
穴太衆の技術は 高く評価されてきました。
江戸城 名古屋城など→
全国の8割近い城の石垣を
手がけたと言われています。
(粟田)そうです。 はい。
穴太衆は 自然石をそのまま使います。
その大きさや形はバラバラ。
どうやって頑丈で きれいな石垣にしていくんでしょう?
ないんですかね?
(粟田)そうです。
穴太衆の あれで…


…という言葉がありますんで→
石の声を聞いて→
石の行きたい所に置くだけ。
いよいよ そのスゴ技 拝見します。
今 ワイヤーを通してます。玉掛けですね。
おお!
(高橋)ちょっと すごくありませんか?ああ。
えっ…。
え~!
石の重心を見極められるからこそ
できる技なんですねぇ。
続いては 石積み。
自然石を使うため 隙間が生まれ→
重みを分散して受け止めます。
崩れない 頑丈な石垣になるんです。
更に 見た目に美しく仕上げるため
小さな石を埋めていきます。
そうです。 はい。
この石は ちっちゃすぎますか?え?
これぐらい?
あ~ いいかもしれないね。
一応いってみよう。
よいしょ。
あ~ ちょっと… はまんないですね。
ちょっとだね。 う~ん。
そうですね。
(笑い声)
(笑い声)
私も全然 聞こえないです。
言ってますか。

言ってますか!?
え~!
これ 入りそうですよね。
あっ あっ。
(粟田)いい感じですね。
あっ いい感じかもしれない。
こんなものか?
タモさん
石の声 聞こえたみたいですねぇ。
でも この…
…と おっしゃってたんですけれども。
やっぱ それは…
そうです!そのとおりです。ずばり。
あぁ 逆に。
頑丈なゆえに…。
アハハハ。
あぁ~。
いかがですか? タモリさん。
いやいや…
タモさん
また是非 積みに来て下さいね~。
でも 比叡山を支えたものは
まだあるんです。
というわけで
タモリさんが向かったのは 坂本の町です。
ああ!
そうですね。
坂本の町は メインストリートに
きれいな石垣が築かれています。
これも 穴太衆の技術が生かされたもの。

実は この石垣の向こうに→
比叡山を支えた
もう一つのものがあるんです。
これも延暦寺の あの…。
そうです。
…の一つになります。
「里坊」とは比叡山の麓につくられた 僧の住まい。
本来 厳しい修行を終え
山を下りた僧が→
隠居した場所だったんです。