♪♪~(テーマ音楽)
♪♪~
(草刈)え~ 来ましたよ。
来ましたよ!
何が来たんですか?
え~ ジャ~ン!
おでん鍋です。欲しかったんですよ これ。
実を言うとね 週末 おでんパーティーを
しようと思いましてね。
おでんパーティー いいですね!
これで作ればね本格的な味になりますよ。 ええ。
友人たち きっと驚くだろうな~。
秋の気配を感じると恋しくなるのが おでん。
おでんは 今や 日本人のソウルフード。
地方ごとに ご当地おでんを生み出してきました。
静岡は 牛スジでだしをとった
濃い おでん。
主役は…
青のりと だし粉が アクセントです。
こちらは 金沢のおでん。
だしをいっぱいに吸い込んだ大きな車麩と→
赤巻という
鮮やかな色のかまぼこが特徴です。
おでんの命は うまいだし。
琥珀色の世界に浮かぶ目にも うれしい…
そして
心も和む おでん空間。
さあ
一緒に 味わい尽くしましょう。
日本料理の歴史に詳しい…
うん? これは…。
…といわれています。→
そして…
豆腐に串を刺し みそを塗った…
それが宮中に伝わり「お」が付けられ→
「おでん」と
呼ばれるようになったそうです。
江戸時代になると
豆腐に代わって→
こんにゃくに
みそをつけたものに。
それが 更に 煮込みのおでんに
変わっていくのには→
ある訳が…。
しょうゆ。
しょうゆの普及により
おでんは劇的に変わっていきます。
江戸は
何と言っても かつお節なんです。
これを たっぷり入れて→
それを こしてから…
江戸のおでん種は→
里芋 こんにゃく豆腐に はんぺん。
串に刺してある手軽さもあり→
ファストフードのように好まれたといいます。
おでんの味は
歴史とともに変わっていきました。
今日 1つ目の壺は→
「時の流れを染みこませ」。
お江戸日本橋。
ビルの谷間に老舗のおでん屋があります。
5時を過ぎると
多くのビジネスマンで にぎわいます。
味が濃くて ビールが進みますんで。
こんな味の濃い豆腐をですね食べる機会は→
めったにないので おいしいです。
おだしが めっちゃ うまいです。
甘辛い おでんは
関東を代表する味です。
この味 大正時代に
関西に広まっていきました。
関東から来たので 関東煮→
あるいは 関東煮と呼ばれ→
味の濃さが人気となります。
この店も関西が発祥で大正12年 東京にやって来ました。
そのきっかけが…。
この時 関西の料理人たちが大勢 東京へ向かいました。
関西に伝わった関東煮が
今度は 東京に逆輸入。
身も心も温まる おでんは
復興の力となりました。
歴史を秘めた この店の自慢は
これ。
おでんのつゆです。
つぎ足し つぎ足し受け継がれてきました。
この店では
宝だしと呼んでいます。
仕込みの最初は→
まず おでん鍋に宝だしを注ぎ入れます。
更に 昆布とかつおのだしで
割っていきます。
おでんのだしに
昆布を入れるようになったのは→
関西に伝わってからの事。
そこに たっぷりの砂糖と薄口しょうゆで味を調えます。
でも やっぱり…
うまみあふれる鍋の中に最初に入れるのが卵。
下ゆでした大根。
味が染みこみにくいものから入れます。
およそ40分煮た大根は