2020/02/04(火) 04:02〜04:30 ダーウィンが来た!「目からうろこ!サケのひみつ全部見せますSP!」[解][字][再]
奇妙な技。
市村さんによれば 本領を発揮するのは
この後なんだそうです。
こちらの
産卵の準備に いそしむカップル。
後ろにいるのは メス模様のオス。
つまり戦いに負けたオスです。
それでも その場を離れはせず
うらめしそうに後ろで眺めています。
模様のおかげか そばにいても
大きな争いにはなりません。
ところが メスが口を開けた瞬間
おっと 大混乱!
何が起こったのでしょう?
実は メスが口を開けるのは産卵の合図。
それを見た勝ちオス 横に並ぼうとします。
ところが次の瞬間 なんとそれを押しのけて飛び込んできたのは→
ケンカに負けた メス模様のオス。
誰もいなかった逆サイドからも別のオスが入ってきています。
ケンカに勝っていたオスは 結局
タイミングを逃してしまいました。
まさに逆転サヨナラホームラン。
メス模様で相手を油断させ一瞬の隙をついた→
負けオスたちの勝利の瞬間です。
実は 戦いに勝ったオスがメスを独占できることは少なく→
メス1匹に対して
複数のオスが割り込んでくるのが→
サケの産卵スタイルなんです。
一筋縄ではいかない サケたちの産卵戦略。
そこには 長い進化の歴史が
あったのかもしれません。
そんな進化の結果なのか
産卵中のサケには もう一つ→
ほかの生きものでは考えられない
不思議な現象が起こるといいます。
市村さんと共に その謎の現象を
研究している 牧口祐也さん。
一体 どんな現象なのかというと…?
こちらをご覧ください。
これは 産卵中のサケの心電図。
ここの部分 なんと心臓が止まっているんです!
心臓が止まってしまうのは→
メスは… この時。
オスは この時。 口を開けた瞬間です。
まさに 産卵や放精を行う瞬間。
最も力を出さなければいけない
タイミングで→
なぜ心臓が止まってしまうのか?
牧口さんは 心臓を止めることはむしろ 力を出し切るために→
欠かせないことなのではないかと
考えています。
産卵や放精の瞬間
ぐっと おなかに力を入れると→
血管に血液が集中します。
その時 もし心臓がさらに血液を送り込んでしまうと→
血管が破れかねません。
心臓を止めれば必要以上に血圧が高まるのを防げます。
だからこそ 力いっぱい
気張れるのではないかというんです。
血管が はち切れんばかりの力を込めて→
文字どおり 命がけの産卵を行うサケたち。
その命は
子どもたちへと引き継がれます。
冬。 辺りは 一面 銀世界。
市村さんの調査に同行して→
秋にサケたちが産卵していた場所へ
向かいました。
恐らく これだと多分
この辺り 1回目に産卵して…。
水温は0度近く。
卵は どうなっているのでしょうか?
こんな感じですね。
それ出して大丈夫なんですか?
大丈夫です。 全く問題ない。
表面は かたく変化していて多少のことでは破けません。
あっ よく見ると目があります!
♪♪~
サケの卵がふ化するのは
実は まだ雪が残るころ。
♪♪~
あっ 生まれました!
生まれた後は 親から譲り受けた
おなかの栄養がなくなるまで→
じっと川底に潜んでいます。
♪♪~
そして 新緑が萌えるころ→
いざ 大海原へと旅立っていくのです。
♪♪~
♪♪~
(ツノミン)いらっしゃ~…。
(マヌ子ママ)どういう状態?
ウチは ナガレヒキガエルの ヒキ美。
こいつは ウチと結婚したくてくっついてくるのさ。→
でも産卵場所に向かう間
こいつがクッションになって→
ウチを守ってくれるんだよ。
(マヌ子ママ)いいやつじゃない。
だけど そんなに厳しい道のりだと 彼
最後まで ついてこられないんじゃない?
ふん どうせ川に着いたら