2020/02/06(木) 22:30〜23:20 世界はほしいモノにあふれてる「英国ティー文化をめぐる旅」[解][字]


世界でも ここにしか残っていないという銅版転写と呼ばれる技術。
かつては一般的だった銅版転写。
手間暇がかかることから廃れていったという。
この技術の核となるのが こちらの銅版。
全て 職人の手で模様が刻まれている。
1つの銅版を作るのに

数か月かかるという。
その銅版を使って
薄い紙に模様を印刷していく。
インクが乾かないうちに
隙間なく貼り付け→
強くこすることで インクを移していく。
力強いな。
最後に 紙を丁寧に洗い流せば転写の完了。
シンプルに見えて難しい この作業→
一人前になるのに
最低でも4年はかかるという。
機械を使わず 手で絵柄を移すことで
一つ一つに個性が生まれるという。
手作業で これって。
同じモノでも 貼り付け方に微妙な違いが。それが個性になる。
ほんとだ。
この技法を守りたいと考えたチャールズ皇太子。
更に 皇太子が この工場に
感銘を受けた理由が もうひとつ。
それが…。
倉庫に収められているのは 過去200年→
ストーク・オン・トレントの
陶器工場で使われてきた銅版。
他の工場が閉鎖する度に引き取り


今では100種類以上の絵柄が。
イギリス陶器の歴史が
ここに詰まっている。
時代に合わせ 変わってきたという
イギリス陶器のデザイン。
工場の歴史に詳しい
ジェマさんに ひもといてもらう。
160年たった今も使われ続けている→
キジと牡丹をモチーフにした東洋的なデザイン。
キジと牡丹なのに
全然 東洋っぽくならないんですね。
イギリス的に変えたんでしょうね。
こちらは 第二次世界大戦後の1950年代イギリスで大流行した模様。
戦後の開放的な空気の中
ふだんの生活を豊かに→
そして ちょっと明るくしてくれる
デザインが求められていたという。
1970年代にデザインされた模様。
プルナスという桜の仲間をモチーフに。
ビクトリア時代の様式美を見直す
ムーブメントが起こり→
重厚 そして 大胆なデザインが
再び人気を集めた。
実は 岩谷さん 日本向けの新商品を
作ってもらえないか→
事前に依頼していた。
直径10センチほどの 小さなお皿。
イギリスでは
あまり使われないサイズだという。
岩谷さんは 日本向けに

色や種類を増やしたいと考えている。
(岩谷)こういう小さなお皿は。
…のかどうか分かりませんけども。日本の方は好きですよね。
ここで
「セカホシ・アフタヌーンティー講座」。
イギリスといえば
アフタヌーンティーの本場。
なかでも この老舗5つ星ホテルで
提供されるアフタヌーンティーは→
最高峰といわれている。
♪♪~
オードリー・ヘップバーンをはじめとする
著名人が楽しんだという→
アフタヌーンティーが こちら。
ケーキ スコーン そして サンドイッチ。
ここで イギリスの伝統的な楽しみ方を
ご紹介。
教えてくれるのは その道のプロ。
ジェーン・ペティグルーよ。
ジェーンさんは イギリス政府から
メダルを授与された お茶の研究家。
アフタヌーンティーは 17世紀ごろ→
お茶が貴族の間で はやった時に始まったといわれています。→
お茶をサーブするのは
必ず 女主人の仕事。→
お茶は給仕に預けられないほど
高価なものだったの。→
ティータイムには みんな とびきりの
おしゃれをして やって来たんです。
ホテルの こういったラウンジは

贅を尽くした王族のお城や宮廷→
貴族の家にあった豪華な応接間を
模したものといえるわ。
手で食べられるように工夫された
フィンガーサンドイッチが必ず出ます。
一時期 手袋をしてアフタヌーンティーを
楽しむのが はやりました。
だから 手を汚さないよう 断面は美しく
かつ食べやすいものにしているんです。→
食べ方は まず1つ取って