2020/02/09(日) 19:30〜20:00 ダーウィンが来た!「大冒険!清流の抱きつきガエル」[解][字]
決してないんです。
この時期のオスは
動くものをメスと間違え→
人の手にも
飛びついてくることがあります。
スタッフが離そうとしますが
ものすごい力で締めつけてきます。
お~!
ナガレヒキガエルの多くはカップルになった この状態で→
産卵場所を目指します。
さあ ここからが冒険の本番。
道中 数々の難関が待ち受けています。
中でも 最大の難関が…
渓流の中ほどから
一気に下ります。
流れに乗って下るだけなら
楽なんですが…。
水深が浅いため
岩に体を激しく打ちつけてしまうんです。
よく見ると ひっくり返ったオスが→
メスのクッション代わりになっています。
あ~ オスは痛そう。
ようやく止まりました。
ここで ひと休み…
といきたいところですが→
長くは休めません。
上空から 恐ろしい敵トビに狙われているんです。
渓流は 森から産卵場所への最短ルート。
敵に狙われる時間を少しでも短くしたいんです。
なんとか産卵場所のある
本流の近くまでやって来ました。
しかし 最後の難関が待ち受けています。
高さ3メートルの滝です。
決死の覚悟で出発。
あ~!
え~! これでも くっついてる!
よく見ると 転がり落ちながらも オスはメスをしっかりと抱き締めています。
まさにオスの執念。
他のカップルたちも次々と滝を下っていきます。
ようやく 川岸に たどりつきました。
最後は… 大ジャンプ!
この川底が産卵場所です。
あ~!
体勢を崩したまま着水。
それでもオスは決してメスを離すことはないんです。
苦労して たどりついたカップルを
引きはがしにかかります。
一難去って また一難。
♪♪~
日本有数の清流 銚子川。
美しさの秘密は中流から下流に至るまで→
川底から湧き出している豊かな水です。
おかげで河口付近も抜群の透明度。
他の川では まず見られない
不思議な光景が見えちゃうんです。
その一つが こちら!
川の中に もう一つ水面があるようにも見えますよね。
地元では「ゆらゆら帯」と
呼んでいます。
もやのように見えるのは海水。
その上が川の水 淡水です。
水が きれいじゃなければ
こんなふうには見えません。
あっ この境目を魚が泳いでいます。
塩分濃度の違う海と川を行き来する魚たちが→
体を慣らしているんです。
小枝のようなものがたくさん浮かんでいますが これも魚。
清流に住む ボウズハゼの
子どもたちです。
水中を漂う小枝に
姿をまねて→
敵から身を守っているんです。
意外な生きものの姿が河口付近でも見られます。
アユです。
普通 アユは 夏になると上流に さかのぼるんですが→
銚子川には 河口にとどまり続ける
珍しい習性を持つ集団がいるんです。
その理由も 透明な水。
河口でも川底まで光がさし込み→
アユの食べものの藻が
たくさん生えているんです。
河口まで澄み切っている銚子川ならでは
とっておきの光景です。
激流を転がり落ちながら
必死に産卵場所を目指す→
ナガレヒキガエルのカップル。
なんとか目的地に たどりつきました。
案内してくれた内山さんによると→
さらなる闘いがこの水中で始まるといいます。
一緒に のぞいてみましょう。
いました いました。100匹以上は いそうです。
まだ産卵は始まっていないようですね。
おや? ペアになっていないカエルたち。
パートナーのいない「あぶれオス」です。
メスを奪おうとここで待ち伏せていたんです。
おっと 強烈な一撃!
カップルのオスが後ろ足をバネのように伸ばして→
相手を思いっきり蹴飛ばします。
まるで 空手の後ろ蹴り!
前足はレスリングのように