ご覧になっていますか?
押谷≫今回のここまでの
対応を見ると
中国だけではなくて日本を含めて
世界が、この感染症のこのウイルスの
感染拡大に
全くついていけていないと
恐らく、武漢を
閉鎖したということは
非常に中国が
ああいう決断をしたというのは
非常に有用なことだったと
思いますが
やはり遅すぎたと。
それ以外の国の対策もついていけていない
という感じなので。
合原≫グローバル化ということでいうと
SARSのころとは違いますか。
押谷≫人の移動が全く違います。
SARSは
広東省の広州の近くから始まったと考えられています。
感染者が、そのころは
ちょうど中国本土と
香港に人の行き来が
多くなってきた時期なので
香港を経由して
世界に広がったんですが
今は中国から
世界中に多くの飛行機が
飛んでいて多くの人が
移動してしまうと。
そういう中でこういうウイルスが
拡散するリスクは
格段に高くなっていて
そのスピードに我々は全然ついていけていない
というのが今までのところです。
合原≫遠い国で感染したものであっても
遠い国のことではないと
意識を持たないといけないと。
虫明≫ジュネーブのWHOで
感染症危機管理シニアアドバイザーの
進藤奈邦子さんと
中継がつながっています。
進藤さんお忙しいところ
ありがとうございます。
今回の新型コロナウイルス
今、武漢を中心に感染が広がっていますが
先月31日の
緊急事態宣言のあと
WHOは
どんな対策をとっているんでしょうか?
進藤≫WHOの方で
特に強化しているのは
保険システムが弱くて
アウトブレイクへの準備対応が十分ではない国への支援です。
例えば、診断キットを送ったり
感染病防護装備ですね。
マスクや手袋
それから、ガウンなど。
あるいはゴーグルなどといった
感染防御装備を
送付することを優先しています。
虫明≫進藤さん今回の新型ウイルス、今は
中国以外の27の国と地域に
感染が広がっていますが
今後の感染拡大については
どんな見通しを持っていますか?
進藤≫中国で武漢を
囲い込んでいただいたことで
一時的に海外への
患者さんの発生は
激減しました。
ところが、この成果は
たぶん2月末ぐらいまで
持ちこたえるのが精いっぱいで
今後、武漢以外あるいは
湖北省以外での省での
感染の拡大が大きな鍵に
なってくると思いますので
今後2~3週間、非常に
予断を許さない状況だと思います。
ここから先
どうなるかは
その状況によると思います。
虫明≫進藤さんには後ほど再び伺います。
合原≫次に日本について
見ていきます。
国内で感染が確認された人は
クルーズ船の感染者70人を含め
現在96人に上っています。
医療現場では見えにくい感染症ゆえの
対策の難しさが
浮かび上がっています。
≫日本国内では
チャーター機で帰国した人や
クルーズ船の乗客など
次々と感染が確認されています。
このうち
症状が見られない人からの感染が
国内で最初に疑われたのは