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2020/02/09(日) 21:00〜21:55 NHKスペシャル▽感染はどこまで拡(ひろ)がるのか〜緊急報告 新型ウイルス肺炎[字]


奈良県のバス運転手のケースでした。
60代のバス運転手の男性は
先月、武漢から来た団体ツアーを担当した際
感染したとみられています。
このとき、ツアー客の中に
発熱や、せきなどの症状が
見られる人は
いなかったといいます。

運転手の男性はツアー中に
悪寒やせきの症状が出たため
医療機関を受診。
≫今日は、どうされました?
≫せきが出て…寒気もするんですよ。
≫しかし、このとき
新型コロナウイルスの検査は行われませんでした。
運転手の男性が
最初に医療機関を受診したのが
先月17日。
感染が確認されたのはその11日後の28日。
ここまでの期間を要したのは


感染ルートが想定外のものだったからです。
≫厚生労働省は、当初
ウイルス検査を行う条件のひとつとして
「発熱や肺炎などの症状がある
武漢の人と接触したこと」
としていました。
運転手の男性の場合接触した武漢からのツアー客に
明らかな症状が
見られなかったため
検査の対象外となりました。
その後、男性の症状が悪化したことで
医師が検査を行うことを強く主張。
ようやく感染が分かったのです。
≫これを受けて
厚生労働省は検査対象を拡大。
「発熱や肺炎などの症状がある
武漢の人と接触したこと」
としていた条件のひとつを
「症状の有無に関わらず
武漢を含む湖北省の人と
接触したこと」に変更したのです。
しかし、現場の医師からは
まだ十分ではないという声も上がっています。
この医師は
中国から帰国したばかりの40代の患者を診察しました。
37度8分の発熱と
せきなどを訴えていたため
医師は保健所に電話し
検査をしてほしいと伝えました。
しかし、渡航先が湖北省ではなく

隣の重慶だったため
検査の対象外と告げられました。
≫検査の対象はどこまで広げられるのか。
国は今、急ピッチで
検査体制の整備を進めています。
≫当初は
東京の国立感染症研究所でしか
検査できませんでしたが
各地の衛生研究所に試薬を配布。
千葉県にある、この研究所では
1週間ほど前からウイルス検査ができるようになりました。
しかし1回の検査にかかる時間は
4時間半。
対応できる検査の数には
限りがあるといいます。
合原≫厚生労働省への
取材によりますと
できるだけ
感染の拡大を抑えるため
さらに検査対象を広げることも
検討しています。
ただ、検査機関の
体制の問題もあり
湖北省以外のどこまで
対象地域を広げるのか
また、軽症の人まで
すべて対象者とするのか
非常に悩ましい問題だと
しています。
一方で、これまでの

水際対策については
すべてを食い止めることは
難しいものの
感染の広がりをなるべく抑えて
この間に
医療体制を整備することが
重要だとしています。
虫明≫押谷さんは日本の今の
新型コロナウイルスへの対策
どんなふうに見ていますか?
押谷≫これまでの対応が
間違っていたということでは
ないと思いますが
このウイルスは
非常に見えにくいと。
どんなサーベイランスをしても
全容をつかむことは非常に難しいと。
その最大の理由は、軽症の人
もしかすると全く症状がなくて
ウイルスを

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