2020/02/13(木) 13:05〜13:35 ハートネットTV・選 子どものSOSの“声”(1)「大人が聴き逃さないために」[字]
ありませんでした。
児童相談所とは
13歳から15歳までの2年間で→
47回にわたり 電話相談や
親も含めた面談を行いました。
しかし その場も→
本当の気持ちを出せるような環境ではなかったといいます。
15歳。 父親の暴力で大けがを負い
一時保護されました。
その時も 今後 どこで過ごしたいか
希望を言える状況ではありませんでした。
学校へも通えず 安全な自分の居場所が
どこなのかも分からず→
不安でいっぱいになった弥生さん。
1週間後 自ら「帰りたい」と申し出ました。
自宅に帰る時の
児童相談所の職員と父親との会話です。
結局 暴力を認めない父親のいる家に
帰ることになってしまったのです。
ご覧頂いた女性は
今は 民間の支援につながっていて→
自立の道を模索しているということです。
中村さん。 中村さんは 児童養護施設で育った経験がありますけれども→
まずですね 子どもは
そもそも 声を発することが難しい→
SOSを出すことは難しいという声が
ありましたけれども→
これ どうしてなんでしょうか?
私も 児童養護施設で生活している時に→
なかなか 大人を信用できず
自分の親のこととか→
特に マイナスな 親の情報とか
伝えたくなかったりとか→
相談しにくかったなっていうのも
あります。
やはり 子どもたちは 一度相談しても→
聞いてもらえなかったっていう経験をすると→
次に相談しようっていう思いには→
なかなか ならないんじゃないかなっていうのも感じますし→
すごく揺れ動く… 親に会いたいけど
会いたくないとか→
つらい思いをしているとかっていう→
揺れ動く気持ちがあるんだっていうことを→
大人が受け止めることが必要なんじゃ
ないかなというふうに思います。
揺れ動く気持ちなんだっていうのを前提に
まず話を聞くということですね。
子どもが安心して話せるような環境を
作っていく必要が→
あるんじゃないかなと思います。
川松さんは 児童相談所での勤務経験がありますけれども→
VTRのケース
どうご覧になりましたか?
お子さんが 十分 気持ちをくみ取って
もらえなかったっていうことについては→
申し訳ない気がするんですけれども→
当時 どういう事情であったかは分からないですけれども→
今 児童相談所は
お子さんを守るっていうことを→
自らの使命というふうに考えてですね
お子さんの話を丁寧に聞く→
言えないでいることを探る
お子さんの発言の裏にあることを探る→
そして そのことをもって
保護者と対峙するということを→
大切にしながら取り組んでいる
というふうに考えています。
そうした中で 近隣や学校など
私たち大人は→
どう対応すべきだというふうに
考えますか?
いろいろと気になるお子さんって
地域でいらっしゃる→
学校でもいらっしゃると
思うんですけども→
やっぱり そういうお子さんたちに
気付く目を まず持ってですね→
そして 心配なことがあったら
市区町村であるとか→
児童相談所の相談機関に
連絡をして頂くっていうことが→
支援のスタートになるので
是非して頂きたいと思うんですけども。
連絡したら
分かってしまうんじゃないかとか→
虐待かどうか分からないから不安だとか
思われる方も多いんですけれども→
判断するのは専門の児童相談所ですし→
誰が連絡したかは秘匿することに法律で決まってますので→
安心して連絡をして頂きたいな
というふうに思います。
そして VTRの中で
子どもが苦しいと訴えても→
それは しつけだよというふうに→
すり替えられてしまうような声もありましたけれども→
この現状については どう思いますか?
しつけと虐待について基本的な考え方としては→
親が しつけだ 子どものためだ
よかれと思って やっていたとしても→
それが