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（ベル）
はい　こんにちは。（オウム　カレン）こんにちは。
今日　「ベーシック国語」
最後の授業なんですけれども。
言葉っていうものについて→
いろいろ勉強してきたと思うんですが→
今日は　言葉で気持ちを伝える
心を伝える→
それには　どうしたらいいか？
（カレン）ほう～。
そういう事を　ちょっと　最後に
やってもらいたいと思ってます。
今まで　いろんな人が
いろんな事を書いて　そして→
それは　気持ちを伝えるために
書いてるんだけども→
私が思うに　一番　これが伝わる！
っていう　そういう手紙を→
今日は読んでもらいます。
はい。
（オウム）気持ちが一番伝わる手紙。
何それ？
気になる。
え～っとですね　この人。
わ～。
お～。この人　知ってます？
知ってます。
だ～れだ？
そうです。　野口英世さん。


今　その…
なかなか
読解が難しいと思うけどね。
野口英世って
何をした人か　ご存じですか？
作家さん…。
え～！
野口英世は　明治から
昭和の初めにかけて→
伝染病などの原因となる
細菌を研究した医学者。
１９００年に　アメリカに渡り→
黄熱病に効くワクチンの研究を続け→
科学の発展に
貢献しました。
先生…
あっ　違うんだ。
この野口英世のお母さん
シカさんっていう人が→
野口英世さんに出した
手紙なんですね。
野口英世さんは
その時　アメリカにいて→
ニューヨークで
とっても大切な研究をして→
お母さんは　そこで…→
福島県の猪苗代湖のほとりなんですが→
どうしているかな～って
心配しながら→
ず～っと待っていたんです。


…で　その時に書いた手紙がこちらです。
すご～い。
シカさんは文字の読み書きができなかった。
少しは　できたんだけどね。
多分　それまでは　いろんな人に代筆してもらったり→
あるいは
英世さんから来た手紙は→
ほかの人に読んでもらったりして
それで　分かったんだけど…。
これは　初めて　直接
自分の気持ちを伝える事ができた。
シカさんの手紙には
どんな内容が書かれているのか？
その一部が　こちら。
ちょっと親から来る手紙としては→
びっくりする手紙の内容だし→
あの…　いい意味でもちょっと重いので→
もらった私は
ちょっと　びっくりしちゃうかな。
そうですよね。
すごい　念を押して→
やっぱりね
切実に願ってるなって思う。
「おまえのしゅっせには
みな　たまげました」。
「あなたが偉くなった事で
みんながびっくりしてるんだよ」→
…って事を　まず　書いてくる訳。
多分　何を書きたいかって一生懸命　考えたと思うんですよ。
…で　その時に

自分が一番書きたい事を→
まず　最初に書いてくる。
うれしかったんだろうなと思うのね。
そして　ここなんかも
ちょっと面白いんだけど→
「べんきょう
なぼでも→
きりがない」。
勉強…。
お勉強をいくらしても