2020/02/19(水) 22:50〜23:20 ねほりんぱほりん 厳しい勝負の世界!将棋の奨励会で夢破れた男たちの人生[字]


学校の成績とか大丈夫だったんですか?
昔は奨励会が平日にあったんです。
ですから私 地方だったので3日間ぐらい学校休まないといけなかったんです。
でも そこで 将棋やってたこと
ちょっと生きるんです。
将棋っていうのは結構 こう

盤面を焼き付けて覚えるんですよ。
なんか 空間把握能力っていいますか→
パッと焼いてその絵を写真のように覚えていって→
そういうのを積み重ねていく特訓
みたいなのは してたので。
(山里 YOU)へぇ~!
(ケンタロウ)テスト前に→
パラパラと教科書を見ると
意外と いい点数が取れてましたね。
教科書とか覚えれるって…
(ケンタロウ)テストの ほんとに直前に教科書5分 見る程度ですかね。
すご…。
それで成績は どれぐらいなんですか?学年で。
結構上の方でしたね。
ほら。
さあ じゃあ
今度はエイキチさん。
エイキチさんは奨励会に入って
どうでした?
中学2年生の時に奨励会に入って
1年2年したところ→
どうも ちょっとこれは まずいぞと。
こんな すごい世界に来てしまったらば→
高校行ってる場合じゃないな


っていうことで 高校を中退しまして。
ほんとに天狗だったんですよね。
もう 中学生チャンピオンになって→
羽生さんみたいになれると思ってたら
全然 勝てなくて。
やっぱり 昇段のチャンスがあって→
まず初段になるっていうことがまず 一つの目標。
その勝負で もう ほぼほぼ9割方
自分の中では うまく指して→
終盤 相手はもう
相手が 「負けました」っていう→
そういうところまで
追い込んだんですけど。
はい。 もう挫折
っていうんですかね。
え~!
ちょっと弱気が出ちゃったんですよね 勝負に。
すっごい不思議なの だから。
こんだけ いろんな手も知って→
いろんなことを経てきた人たちが→
その1手を間違えるって…
精神的に追い込まれてる部分
っていうのがあるんですね。
これを勝ったら昇段できるとか
何かこう 見えてくると→
焦ったりとか
平常心で考えられなかったりとか→
そういうことが
特に奨励会では よく起こりますね。
だから何ですかね ここぞという局面で

しっかり勝てるのが→
今 プロになられて
活躍されてる方ですから→
私たちは そこを勝てなかったという。
そっかぁ。
藤井先生の29連勝とかも
1回でも間違ってることやったら→
もっと前に止まってるんですけど
それだけ勝負強いっていうか→
この一番は絶対に勝たないといけないって
注目されればされるほど→
パワーが出る人っていうのは
プロになれますし→
追い込んだりされた時に
力が出せなくなる人っていうのは→
辞めていったりしますね。
(山里 YOU)はあ~。
もともと奨励会とは スターを生むための
組織ではあるんですね。
今の藤井聡太さんみたいに。
大スターですよね。
僕らがいたからこそ 藤井聡太みたいな
子たちが生まれるんですけど→
言ってみたら 例えるとあれですね→
精子と卵子みたいに3億の精子が突っ込んで→
一番優秀な遺伝子が卵子と結び付く
みたいな そういうイメージでいうと→
その1つのスターを生むために
精子が3億とかありますけど→
それが私たち奨励会員。

それは すごいなぁ。
ちょっとね 好きな女子できたりとか
みたいなのはなかったんですか?
奨励会に入る前 中学 高校生までは
普通に青春期を過ごして→
彼女いて
おつきあいもしてたんですけど→
高校を中退する時に師匠から
「恋愛禁止だ!」と。えっ!
楽しいことを覚えてしまうのが