2020/02/20(木) 13:05〜13:35 ハートネットTV・選 子どものSOSの“声”(2)「意思を尊重するために」[字]
その次は 部屋探し。
しかし 未成年のゆきさんは
部屋を契約する際→
親の同意が必要でした。
入江さんが母親を説得し承諾を取り付けました。
ぬっくとつながったことで
1人暮らしを始めた ゆきさん。
今も シェルターで出会った
ぬっくメイトと定期的に会い→
悩みや近況を聞いてもらっています。
ぬっくで一時保護された子どもは3年間で69人。
子ども自身が納得できる道を一緒に探す→
地道な取り組みが続いています。
いや~ 中村さん
自分で選べたっていう この納得感が→
更に前に進む意欲にもつながってるように
感じたんですが いかがでしたか?
本当に子どもを中心に
いろんな人たちがサポートしている→
というふうな取り組みだったかな
というふうに感じましたし→
やはり ボランティアの方たちが→
子どもたちに寄り添ってるっていうふうなことも印象的でした。
そして やっぱり
この社会的養護に関わる子どもたち→
法律に関わる相談内容も とても多いかな
というふうに思いますので→
専門職の方が味方にいるっていうのは
とても心強いことだな→
というふうに思いました。
そうですね。
今のは 子どもシェルター
民間の取り組みでしたけれども→
政府も今年3月に児童虐待防止法の
改正案を国会に提出しまして…→
こちらですね。
子どもの権利擁護を掲げて→
子どもの意見表明権を保障する仕組みの
検討を進めるとしています。
栄留さん その一つとして
このアドボケイトも→
広まっていくと思われますけれども
どんな形になっていくのが理想ですか?
そうですね…
例えば イギリスやカナダでは→
アドボケイトというのが
法制化されていまして→
そのように日本でも法律として→
きちんとした形で派遣されるような形が望ましいかと思います。
例えば イギリスでは
主にNPOが行政から委託を受けて→
そして 施設や児相とは独立した形で→
きちんと養成を受けて派遣されていますので→
そういった形で進めていくことが
望まれると思います。
公的な仕組みになっていくといい
ということですね。
実は 国内でも2年前から
モデル事業が始まっているんです。
それが こちら。
講習を受けた市民が児童養護施設などを定期的に訪ねて→
子どもの声が反映させるように支援する
というものなんです。
先日 このモデル事業の活動報告会が
大阪で行われたので ご覧下さい。
アドボケイトという分野では…。
報告会には児童相談所職員や施設関係者など→
60人が参加しました。
実際に児童養護施設を訪問したアドボケイトが→
ある子どもとの やり取りを紹介しました。
私からしたら とてもささやかなお願いだなというか→
希望だなっていうことがあって それを
「じゃあ 先生に言ってみる?」→
というようなことが
あったんですけれども→
「でも きっと『あかん』って言うから
いい」って言うんですね。 それを…。
女性は
子どもから ある希望を聞いていました。
しかし 「施設の職員には言いたくない」と
言われます。
3回面談をしたんですけれども 1回目は
「どうせ言っても無理やからいいよ」って。
2回目も どうしようかなって揺れて
やっぱり言わないってなって→
最終の面談の時に
やっぱり言わないってなったんですね。→
1回目 2回目は
言っても無駄やから言わない。→
3回目の
やっぱり言わないっていうのは→
彼女なりに先も見通して
打開策をちゃんと持った上で→
言わないことにするっていうような感じで
私は受け取ったんですね。
何か その小さな変化が
とってもうれしかったし…。
一定の成果があったという報告の一方で→
施設の職員からは 戸惑いの声も。
はい。 成果があった一方で 最後の職員