2020/02/27(木) 14:00〜14:10 NHK高校講座 あらためまして ベーシック国語「適切な表現」[字]
あっ「なにかと」までいっちゃうのか。
うん。
うん。
「なにかと、
うさん臭い時がある」。
言わない?
普通に通じる言葉だよ。
もうね
「父さん」しか見えなかったです。
そうだよね 見えないよねえ。
ごめんなさい。
点もなくて。
読みづらいよね。
こういうのが
その「悪文」っていう事ですね。
だから
この人はさ ひょっとすると→
「なにかと、 うさん臭い時がある」
って書きたかったのかもしれない。
どっちですかね。
でも 読む人はさ→
「なにか 父さん臭い時があるよ」
っつってなっちゃうでしょ。
だから…。
面白~い。
分かりやすい文章を書かなくちゃ
いけないね。
相手に伝わるような文章を書く事。
だから いい文章っていうのは→
分かりやすい文章だ
って事なんです。
じゃあ
ここで カレンさんにお題です。
三つの言葉を使って
文章を作ってほしい。
「朝ご飯 昼ご飯 夕ご飯」。
こういうの三題噺っていいます?
そうそうそう。 寄席とかで
お客さんからお題をもらって→
その三つを全部入れた噺を→
うまくオチをつけてまとめるとか。
できました。
できた? 読んでみて。
ふ~ん。
ほう~。
すごいですね。
なるほど すごいすごい…。
萬の才能が
詰まってるような感じがします。
楽しかった。
この文章の中に。
OK…
じゃあ どうしたらいいかという。
いや あの…
何か 分かりにくいんだよね。
多分 ここで学校行った訳でしょ?
だから 本当は…
…とかね。 ここに 何か こう→
文章の一つの区切りがあるといいですね。
そうしないと 聞いてる人は→
「あれ?友達が自分のうちにいるのか?」→
…っていう事になっちゃうでしょ。
だから 上手に こう切っていく事。
私が 美しいなと思う文章は
例えば→
川端康成の→
「雪国」という小説があります。
川端康成って
知ってます?
ここで やった? アハハ。
ここで やった?
あの 「伊豆の踊子」。
今 思い出したでしょ。
川端康成。
うん すごいかっこいい。
その川端康成が ノーベル賞…
ノーベル文学賞を取ったんですよ。
もちろん
「伊豆の踊子」っていうのも→
有名な小説ですけれども…
それが…
じゃ オウムさんが朗読して下さる…。
お~ すごい。
…という事で お願いします。
はい。
う~ん… どうですか?
どんな感じがしました?
何か 今 すごく…
心臓持ってかれた?
だって
私は これ 初めて聞きました。
しかも…
僕 川端さんと関係ないもんね。
なのに…
私は 今寒~い雪の線路 見えました。
…で 電車が見えて。
そうですね。
あの… 上手な文章ってのは
そういうふうに→
寒さとか暑さとか…。