2020/02/27(木) 16:50〜18:15 スーパーJチャンネル[字]


実際に、そういう検査というのはほとんどない。
PCR検査に関しましても同じで
限界があります。
どういう限界があるかというと
たくさんあるんですが
今日はいくつかご紹介しますと

まず1つは感度が低いといわれている。
感度って
あまり聞かないと思いますが
例えば
イメージしていただきたいのは
100人の感染者がいたときに
その何割ぐらいが検査で正しく陽性と
判定されるのかという
割合なんですね。
PCR検査の場合は
大体3割から7割くらいだと
今、いわれているところです。
正確なことはまだ分からないんですが
恐らくそのくらいじゃないかと。
ということは新型コロナウイルス感染症が
あっても
検査で陽性となる人は
そもそも3割から7割くらい。
残りの方は陰性という結果が出る
可能性があるというのが1つ。
もう1つはこれも直感的に理解しづらい
概念なんですが
毎日、ニュースで
たくさん感染、感染という報道が


流れるので
あたかも周りに
たくさん感染者が
いらっしゃるように
今、思えるかもしれないんですが
実は、まだ
そういう状況じゃないんです。
街中に感染されている方が
少ない状況で
検査をして、仮に陽性という
結果をもらったときに
それがどのぐらい
当たっているかという
陽性的中率という、ちょっと
難しい言葉で表現するんですが
これは実は低くなるんです。
拾えない、当たらないという
特徴を持っているのが
PCR検査を今行った場合の
状況じゃないかなと。
あとはいくつか簡単に申し上げますと
例えば、少しずつ
いろんな国から検査をしたときの
経験が報告されていますが
感染してすぐの時期とか
症状がはっきりしない時期に
検査をすると、陰性に
なりやすいんじゃないかという
報告や
あとは

ウイルスがたくさんいるのは
肺の中なんですが
肺の中はさすがにすぐに取れないので
口の中、鼻の中にいるウイルスを
綿棒でぬぐって
検出しようとしますが
鼻のほうが若干ウイルス量は
多いといわれています。
ただ、皆さんこよりを鼻の中に入れたりすると
くしゅんとくしゃみしますよね。
綿棒を入れられても同じなんです。
そうすると大量の飛沫を
医療者が浴びることになって
院内感染のリスクも
出てきてしまいます。
それを考えると
口の中を拭うということが
今、多く行われていて
少し検出率が下がるという
可能性があると。あとは
インフルエンザなどと比べると
そもそも
新型コロナウイルス感染症は
ウイルスの量が100分の1から
1000分の1じゃないかと
いわれているので、そもそも
検出もされにくいということで
限界のある検査だと
理解しておいていいと思います。
渡辺≫今、伺っていて

逆に思ったのは
陽性反応が出た方は陽性。
陰性と出た方でも陽性の方が
つまり、すくいきれていない
捉えきれていないケースが
あるというふうにも、お話を
伺っていて思えたんですが。
坂本≫今、申し上げたように
そもそも検査の限界
感度ですとか