2020/05/04(月) 13:10〜13:59 NHKスペシャル 選「イチロー 最後の闘い」[字]


シアトルに別れを告げた。
シアトル最後の夜。
イチローは 何度も→
栄光の舞台 マリナーズの
ホーム球場を振り返った。
ニューヨークで始まった→

メジャーリーガーとしての第2章は→
苦難に満ちたものだった。
レギュラーが約束されないにもかかわらず→
コンディション調整を
強いられる日々。
度重なるけがにも苦しむ中→
結果を求められる重圧に向き合い続けた。
もがきながら たどりついた…
それでもイチローは次のヒット1本を打とうと→
新たなバッティングを
求め続けた。
イチローは 野球を続ける先に
何を求めているのか。
ヤンキースに在籍していた
この時期→
私たちに こう語っていた。
野球選手としての死が→
着実に 近づいていく…
時間になっていく。
まあ それをどれぐらいね…。
元気な状態でいられるのかっていうものと→
闘っていくことになると
思うんですけど。
笑って

それを迎えたいなっていうか…。
そんな思いですかね。
そういう時間にしたいなというふうに思いますね。
おはようございます。
おはようございます。
野球選手として 笑って死にたい。
そう考え続けてきたイチローが→
再起をかけて挑む
神戸での自主トレが続いていた。
厳しい闘いの中で
意外な光景を目にした。
おはようございます。
神戸の一般市民が練習に参加していたのだ。
お~…。
オーライ。
サラリーマンに 自営業。
プライベートで知り合って→
イチローの練習を
手伝うようになった。
ナイス ボール。
はい!
多くは
野球経験が全くないという。
イチローと一緒に体を動かし
練習のサポートをする。
ありがとうございました…。
こうした関係は→
もう10年以上前から
続いているという。
この練習仲間たちとは→
行きつけの この店で知り合った。
お疲れさまです。
オリックス時代から通い続けるなじみの店だ。
これまで
野球に対する厳しさゆえに→
イチローには近寄り難い
イメージがあった。
はい お疲れさまでした。
しかし 今回の取材で見えてきたのは→
仲間とのつながりを
大切にしようとする姿だった。
それは ヤンキースに
移籍した頃から→
少しずつ生まれてきた変化だと
イチローは語った。
それを仲間たちが
緩和してくれるので。
まあ 本当は
そんな人の力を借りなくても→
できなきゃいけないんだけど。
21の時は94年のデビューした時ですね。
あの時は 1人でだって
できると思ったし→
まあ できなきゃいけないと
思ってたんだけど→
今 1人じゃ無理だね。
だから 人に迷惑かけて生きちゃいけないって→
思いがちなんだけど 人って。
でも 迷惑もかけます 僕は。
かけなきゃ生きていけないし。
人に迷惑をかけないで生きていくなんて無理。
だから
思いっきり迷惑もかけるし。
だけど 僕ができることで
思いっきり返したいという→
そんな感じですよね。
この日 練習場に高校生の一団がやって来た。
おはようございます。
和歌山の高校野球の応援団。
イチローが以前 この学校を