2020/05/04(月) 16:40〜18:30 スーパーJチャンネル[字]
足元では200名程度。
3分の1まで減少しました。
これは私たちが収束に向けた道を
着実に前進していることを
意味します。
また、1人の感染者が
どれぐらいの数の人に
うつすかを示す
実効再生産数の
直近の値も1を下回っています。
緊急事態を宣言した4月上旬
1か月後の未来について
欧米のような
感染爆発は起こるのではないか。
そうした悲観的な予想もありました。
しかし、国民の皆様の行動は
私たちの未来を確実に変えつつあります。
我が国では
緊急事態宣言を宣言しても
欧米のような罰則を伴う
強制的な外出規制などはできません。
それでも感染の拡大を回避し
減少へと転じさせることができました。
これは国民の皆様
お一人お一人が強い意志を持って
可能な限りの努力を
重ねてくださった
その成果であります。
協力してくださった全ての国民の皆様に
心から感謝申し上げます。
その一方で、こうした努力をもうしばらくの間
続けていかなければ
ならないことを、皆さんに
率直にお伝えしなければ
なりません。
現時点では、まだ感染者の減少が
十分なレベルとはいえない。
全国で1万人近い方々が
いまだ入院などにより
療養中です。
この1か月で人工呼吸器による
治療を受ける方は
3倍に増えました。
こうした重症患者は回復までに
長い期間を要することも踏まえれば
医療現場の皆さんが
過酷な状況に
置かれている現実に
変わりはありません。
これまでに
500名を超える方々が
感染症により
お亡くなりになられました。
心から
ご冥福をお祈り申し上げます。
1人でも多くの命を救うためには
医療支援を更に
重症者治療に
集中していく必要があります。
1日あたりの新規感染者をもっと
減らさなければなりません。
このところ、全国で
毎日100人を超える方々が
退院など回復しておられますが
その水準を下回るレベルまで更に新規感染者を
減らしていく必要があります。
そのために、感染者が多く特に警戒が必要な
13都道府県の皆さんには
引き続き
極力8割の接触回避のための
ご協力をお願いいたします。
東京都では5月になってからも
平均で1日100人を超える
感染者が確認されています。
これまでの努力を無駄にしないためにも
ここで緩むことのないように
お願いをいたします。
そして、各地への
感染拡大を防ぐためにも
地方への人の流れが
生まれるようなことは
避けなければなりません。
そのための対策も講じることができるよう
今後とも、全国を対象として
延長さしていただくことといたしました。
そのうえで、入院患者の皆様は
2~3週間が
平均的な
在院期間とされています。
新たな感染者数を
低い水準に抑えながら
これまでに感染した
患者の皆さんの
退院などを進めていく。
そうすることで医療現場のひっ迫した状況を
改善するためには
1か月程度の期間が
必要であると判断いたしました。
こうした考え方について、本日は
尾身会長をはじめ