2020/11/24(火) 13:40〜14:00 ごごナマ「伊集院光」[字]


うまくいかなくなっちゃって
自分の理想と現実が
全然ついてこなくなって
どうしようかなと思ってるときに
当時、楽太郎門下、円楽門下の辞めた弟子、兄弟子で
ラジオの番組作りをやってる
スタッフになった人がいて
この人が、素人もプロも集めて

無名なお笑いを集めて
オーディション番組を
やりたいっていうんだけど
あまりに実績がないから
誰もオーディションに来ないから
お前出てくれないかと。
いや、師匠に断らずには出れませんって言うんだけど
兄弟子はそんなややこしいこと
やってる時間はないから
ラジオだから分かんないから
全く違う芸名で
何週か出てくれと言われて


出たんですよ。
そのときに
適当な名前をつけろよといわれて
じゃあ伊集院光でって言って。
船越≫そのときに自分でつけた名前なんですか。
伊集院≫伊集院光って
今でこそ
僕みたいに出ちゃってますけど
もともと超男前の名前二枚目の名前じゃないですか。
「はいからさんが通る」みたいな。
美保≫光っていうの格好いいです。
伊集院≫顔の想像がつかない
名前をつけようと思って超男前の名前をつけて
とりあえず
その番組の数週間前につけて
スタンダップで
お笑いをやるんです。
そこが僕に頼むぐらい
出演者のいない番組だから
僕、優勝しちゃうんですよ。
優勝の商品が
ラジオのリポーターのレギュラー
もらえるというやつで
この変な入り口で
ボロボロの二刀流になるんですよ。
両方刃のさびた二刀流。
楽大と伊集院光と。
両方始まって師匠にはないしょで
伊集院光をやりだして
伊集院光がうまく回りだして

ちょっとずつ仕事が増えてくる。
そうすると、このことが師匠にも
ばれるし
どうやら三遊亭楽大は
違う名前を名乗って
ほかの仕事をしてるらしいぞと。
中にはまだあいつは修業の時代に
何を勝手なことをやってるんだと。
中には、三遊亭が恥ずかしい名前ですかっていう
とられ方もするんですよ。
なんで、三遊亭で
ラジオに出ればいいだろうと。
伊集院って別の名前
おかしくないか?って。
その間を、実は円楽が一生懸命うちのはバカなんで
何もやらなきゃ
分からない男ですから
やらしてやってくださいって
間に入るんですけど
その人間関係の中で
もう落語やめますって。
船越≫じゃあ
頭下げて回ってくれたのが今のわれらが円楽師匠と。
頭が上がりませんね、これは。
伊集院≫頭を下げて回った人がいるのに
それでも蹴って
落語をやめてますから
もう本当は一生
頭、上がらないんですけど。
船越≫師匠に言われた

楽大は楽大だよ
もう伊集院でいけと。
僕はずっと弟子を名乗っていいんでしょうかと
ある日、聞いたら、お前が
どう思ってるかだねって。
もちろん、どっかで見てるから
ヨイショで言ってますけど。
本当に肩の荷が下りたというか
二度と敷居をまたぐな
っていうこともあり得るのに。
本当、ズレまくりの人生で
最初思ってたこととは
全然違うほうに
横にずれて横にずれて…。
浮き上がってなんとかフィットしてという感じ。
美保≫私、第一印象は
放送作家さんなのかなと思った。
イメージで。
伊集院≫僕、顔を出さないでラジオばかりやってたから。
それはなぜかというと