2020/11/24(火) 15:08〜15:55 挫折秘話ブルーヒストリア[字][再]


そこには 血脇に対する深い感謝が つづられています。
(森田)その時には 血脇先生→
経営などで 大変 お金に苦労をしているそういう時でもありました。→
それなんですけれども
全て お金を出して→
これを持っていきなさい

というように言って下さいます。→
その おかげが
あったことで命を長らえていた→
そういうことが
書いてあるんだと思うんですね。
血脇からの援助を受け
勉強に打ち込み始めた 野口。
医学試験に向け
毎日14時間の猛勉強を続けました。
しかし 集中力にも限界があります。
あ~ ヤバいよ。
お金を手に 向かった先は…。
あ~ 行っちゃった…。
どうぞ!
アッハハハハッ!
もらった お金で
ぱ~っと遊んでしまいます。
それでも…。
野口は 80人受けて合格者は 僅か4人という→
難関の医学試験に
見事 一発合格するのです。
それが すごいな。
ちゃんと結果は残すのがすごい。
ところが 医者になっても


相変わらず 浪費癖は直りません。
今 お金がなくて…→
散髪にも 風呂にも行けない始末で…。
何かと理由をつけて
血脇から 小遣いをせびります。
このご恩は 一生 忘れません。
更に それだけでは飽き足らず…。
(野口)
今日も 立派なお姿で!
野口は 同僚や友人にも 金品をねだっては
浪費を繰り返していました。
関係を切った方がいいよ
こんな人は。
よくないよ。
野口の周りの人たちはなぜ お金を与え続けたのか。
野口に 援助を続けていた人物の孫…
お金を無心するために野口が送ってきた手紙が→
今も残されています。
「洋服を新調したいので→
拾円 送ってほしい」。
「五拾円下さい」。
八子さんの祖父 弥寿平さんは
浪費癖を知りながらも→
野口の優秀さに惚れ込み→
送金をやめなかったといいます。
その後 野口は→
医学の先進国アメリカに渡り→
研究者となることを
決意します。
その費用はというと…。

先生の 渡米の旅費をお出しします。
本当ですか!?
血脇のつてで知り合った 資産家が→
渡米資金 300円
今の価値で 600万円を出すと→
申し出てくれたのです。
使うなよ。
大金を手にした野口は→
このあと 最大の挫折を味わうことになります。
渡米の数日前 野口は自ら→
接待を伴う お店で盛大な壮行会を開いてしまいます。
これが 間違いのもと。
一夜にして 渡米の旅費300円を→
ほとんど使い切ってしまったのです。
同じ過ちを何度も繰り返してしまった野口。
そんな野口に→
救いの手を差し伸べた人物がいました。
血脇守之助です。
この時 生まれて初めて高利貸しに行き→
借金をしました。
今こそ 君が ただの不届き者か天与の秀才かを示す時だ。
渡米したら
どんなことにも耐えて 頑張るんだ。
すごいな…
周りが すごいよな。
よく受け取ったな お前。
これ 受け取れるのやっぱ すごいな。
(汽笛)
アメリカに渡った野口は生まれ変わります。
よかった。

ああ よかった。
感染症の研究に のめり込み
睡眠時間は 僅か3時間。
それ以外は 全て
研究に充てたといいます。
あまりの熱意に→
アメリカの同僚たちは驚きの声を あげます。
この無尽蔵のエネルギー…
研究を続け 野口は偉大な成果をあげます。
当時 死に至る病と恐れられた