2020/11/29(日) 05:15〜05:45 桂文珍の演芸図鑑 選「高橋尚子 山上兄弟 柳家さん喬」[字]


すごいショックで→
「あ~ 父親のところに渡らなかった」って
思った時に→
普通 誰かが 前にすっと出ると
仕掛けかと思って→
パパッとついていけるんですが
私が投げて バイクに当たってくるまで→
シモン選手の影が
前に詰めてこなかったんですね。
今スパートすれば… これは 彼女が



それを反応できていないところだから→
よりスパートが きくんじゃないかな
っていうのを 瞬時に考えて→
父親見つけた 投げた ショック
今だ 行けっていうのを→
3秒ぐらいで… はい。
はあ~。
しかしまあ どこに その運があったと
いいますかね。そうなんです。
さあ それで いよいよ
スタジアムの中へ戻ってきますよね。
その時は まだまだリードしてるっていう
意識やったんですか?
あの 何か所かで
真後ろ 振り返って→
来てないことを確認してたので
もう 競技場に入った時は→
もう 自分は勝ったと思ってる部分が
多かったんですね。そら そやね。
で スタジアムに入る時っていうのは→
それまでたくさんの応援頂いているんですけど→
ちょうど 客席の下をくぐっていく
トンネルのとこは→
誰も応援がいないので
一回 すごく静かになるんですね。
それから 8万人といわれる競技場に
入っていくと→
もう割れんばかりの歓声が
わあ~っと来るので→
これは 私のために

皆さんが 掛け声をかけてくれる→
そんな歓声なんだと 感動をしていたら→
ちょうど まっすぐ上を見たところに電光掲示板があって→
真後ろに シモンさんの姿を
初めて知ったんですね。
あの マルチビジョンといいますか…。
はい ビジョンが→
ちょうど走っていく先にあったのを
見てしまったら→
真後ろにシモンさんが… いないはずの
シモンさんが見えてしまって→
はいはい。
そこからは 全く記憶にないぐらい。
最後の200mが死に物狂いでした。
いや 怖かったです。怖かったですか。はい。
42.195kmで
苦しかったのは あの200mです。
う~ん 今 その話聞いたら
ず~っと 何かね 鳥肌が立つような→
そんな思いがしますんですけれど
お見事でしたですよね。
よかったですねえ。
ありがとうございます。
その時に 全然涙が出るような
そんな感じではなかったんですけど→
小出監督にお会いして 初めて
ポロッと 何か涙が出ましたね。
何か 「よくやったな」って言ってくれて→
肩を抱いて ちょっと顔をうずめた時に→
やっぱり すごくジンと来たんですけど→

そのあと すぐに「お酒くさ」って言って。
(高橋の笑い声)
何か独特のその~ 人を育てるというかね→
この子は
こうやれば伸びていくっていうのを→
よく分かってる人ですよね。
ほんとにそう思います。みんなタイプが違うので→
その人にかける言葉が
全然違うんですね。
有森裕子さんは どちらかというと
有森先生 有森先生って→
小出監督が 何か 自分が下になって→
「先生 これ やったらどうだい?」みたいな感じで練習をすると→
「じゃあ」っていう感じで やる気になると。
鈴木博美さんは友達のように納得しないとやらないから→
「これやってみようと思うけど
どう思う?」っていうように→
相談をするように話しかける。
私の場合は ほんとに師弟関係で→
「Q これやれ あれやれ」っていうふうに
言われた方が→
「はい はい」ってするっていうように。
それぞれに合った指導のしかたをちゃんとなさるっていうの→
それもすごいですね。
すごいですね。
その前にも たくさんの方に出会って。
はい。 もう 今があるのは→
今まで関わった
全ての先生のおかげなんですけれども→
特に やっぱり