2020/12/13(日) 05:15〜05:45 桂文珍の演芸図鑑 選「六平直政 春風亭昇々 三遊亭志う歌」[字]

寄付は このように役立てられています。詳しくは こちら。
おはようございます。 「演芸図鑑」
案内役の桂 文珍でございます。
最近は お部屋の換気とかいうのは
すごく大事でね→
大切なことだと思いますね。
あの~ 寄席なんかに出てますとね→
あの~
前の芸人さんの こう 様子を見てると→
早く空気変えてほしいなって
思う時があるんですよ ええ。
そういう時は あの~
換気が一番なんですけどね。
この間 私が出たあとに
換気があったんです。
私が スベってたんでしょうかね。
ハハハハッ。
さて 今日の出演者でございますが
春風亭昇々さん。
そして 三遊亭志う歌さん。
はい 2席続けてどうぞ。
♪♪~
♪♪~(出囃子)
♪♪~(出囃子)
(拍手)
ええ~ 昔の床屋さんはというと
職人さんが1人しかおりませんので→
で どうしたかというと
待合室があって→
そこで将棋をしたり


本を読んだり お話をしたりして→
待っていたんだそうでございまして…。
「おうおうおうおうおうおう えっ?何だ→
俺たちが
こんだけしゃべって騒いでんのによ→
そこで寝てるやついるじゃねえかよ。
そいつ 誰だよ」。
「あっ これ? これね 半さん」。
「半公? この野郎俺たちが こんだけ騒いでんのに→
よく寝てるね。 起こせよ」。
「あ?」。
「起こせよ」。
「起こすの? 半ちゃん 半ちゃん!→
ダメ 起きない」。
「ダメだよ 野郎 寝ちゃうと魂が どっか行っちゃうんだよ。→
半公魂呼び出しの術ってのがあんだ」。
「うん どうすんだい」。
「半さん 1つ食わねえかって言ってみろ。
パッと起きるから」。
「あそう? こいつ 食い意地張ってんだね。
半ちゃん 1つ食わねえか?」。
「頂きます!」。
「って 起きたね おい。→
いや 今のは計略で 食い物ねんだよ」。
「あ そうなの? おやすみなさい」。
「ちょっと待っとけよ お前
もう起きとけよ」。
「寝かせてくれよ。 俺 もう 毎夜毎夜
年増に攻められちゃって→
おちおち寝ちゃいられねえんだよ」。


「聞いたかよ。 毎夜年増に攻められるって面じゃねえよなあ。→
じゃ いいよ お前の そのもてた話を
みんなに聞かせてやってくれよ」。
「あそう? じゃ 発表するかな」。
「発表だってやがら。ああ いいから しゃべってみろ」。
「うん。 この間 入る気もなくだよ→
芝居小屋の前をつ~っと通ったと思いねえ。→
で 中に入ってくってえとよ
座るところがなかったんだよ あなが。→
しょうがねえから 後ろに
こうやって 寄りかかって見てたんだよ。→
そしたら
俺の目の前に座ってた女の2人連れ→
片っ方は そうでもなかったけどよ
もう片っ方 お前たちに見したかったな。→
これがまた 震いつきたくなるような
一分の隙もねえてえような→
いい女なんだよ。
年の頃でいったら 22~23かなあ。→
いや だけどなあ
着てるものが地味だったから→
35~36かもな。
いや だけどな~→
化粧が厚かったから 42~43かもな。→
この辺に小じわがあったから 55~56。→
戸籍調べたら 80」。
「変な年だな」。
「その女がよ 『あらちょっと お前さん。
座るとこないんですか?→
だったら こっち お入んなさいよ。→

いやね 町内の方と約束をしていたんだけれども→
みんな急に来らんなくなっちゃったの。
いいから こっち お入んなさい』→
っていうから つっと入ってったんだよ」。
「この野郎 お前はずうずうしいな」。
「ずうずうしくなくたって入るよ。→
だって向こうから『お入んなさい』ってんだからよ。→
『だけど ちょっと お前さんに
お願いがあるんですの』→
『何ですか?』。 『実は 私