2020/12/13(日) 23:00〜23:30 情熱大陸【山田達也/ミシュラン2つ星!カニ料理極めた料理人『極上のごちそう』】[字]
<続いて ゆでガニ>
<母も手伝うが→
ゆで加減は山田の腕の見せどころ>
<塩の量も ゆで時間も
個体によって変える>
<このカニは 20分ほどゆで→
素早く氷水に取った>
<急ぎ 客席に運ぶ>
<…が 客は まだ来ていない>
<今日のカニの美しさを
写真に収める>
<こうして 気分を高揚させていく>
<客が来る時間だ>
いらっしゃいませ
<いよいよ 山田のショータイム>
<客は 食べる瞬間まで
カニに触ることはない>
これが うまい
みんな これ 逃してるから
<看板メニューの 蟹すき>
<鉄則がある>
<雑味を出さないよう→
ダシは 決して沸騰させない>
<最適の火入れを施された脚>
<ふくよかな身が 輝いていた>
<ここで ようやく 客に供される>
<満足そうだ>
…行くよ
行くよ
<テーブル席に続いて
カウンター席>
<全ての客に対じする>
スープ…すぐ スープ吸ってください
まずは最初 スープ
スープだけ はい
はい 行こう 行きます
<大忙しだ>
<なぜ 鍋料理まで
自ら手がけるのか>
<すると
もっともな答えが返ってきた>
違います?
<山田はカニを出しているのではない>
<カニ料理を供している>
<カニ爪の火入れは 独特だった>
この中で ちょっと…
<ダシに くぐらせては空気に触れさせ…→
これを繰り返す>
<少しずつ熱を加えることで→
硬くなることなく 花と開く>
<爪の肉ならではの→
口に含んで はらりと壊れる食感を楽しんでもらうのが ねらいだ>
<カニは 火の入れ方で食感も風味も 大きく変わる>
<五感を使い
絶好の瞬間を逃さない>
はい じゃあ こちら はい
(女性)うわ~! すごい
<カニ料理の主役・ゆでガニ>
<すると 身を外し始めた>
<全部 ほぐしてしまう>
<せっかくの姿盛りがひと山にまとまった>
いいですか? はい
(男性)うわぁ~
アハハ…
(女性)いや~(女性)うわぁ~ すごい
<カニみそをかけ
空気を含ませながら あえる>
う~ん!
う~ん
え~ 美味しい
うまい
<豪快な食べ方だ>
<うなる客を見るのが→
山田は 何より好きだった>
<漁港に近い仲買人の家に生まれ育った>
<子どもの頃は
母がゆでるカニの匂いで目覚めた>
<学生時代 相撲に出会い
道が決まった>
<しかし
大学3年生の時 大けがをし→
夢を断念せざるをえなかった>
<25歳にして→
親戚の店を引き継ぐ形で入った
料理の世界>
<だが 修業経験もない>
<風は 冷たかった>
<相撲につまずき→
料理でもつまずいた山田を支えてくれたのが…>
<母だった>
<カニのスペシャリストが身近にいる>
<以来 母の仕事を徹底的に盗んだ>
こっちこっちこっち ここ これ→
ここ ここ ここ ここ
<いつしか 母も認めるカニの目利きになっていた>
<四六時中
カニのことを考えてきた>
<斬新な料理も編み出している>
<例えば身を ひと筋ひと筋 ほぐす>
<これを 冷たいダシに泳がせた…>