2020/12/13(日) 23:00〜23:30 美の壺・選「福を呼ぶ“大そうじ”」[字]

♪♪~(テーマ音楽)
♪♪~
草刈さん 大そうじですか。
今年も あっという間でしたね。
(草刈)いや お正月が来るのはうれしいんですけどね→
毎年
この大そうじが大変だよね これ。
毎年 大変って
言いますけど→
そこまで熱心に
やってないですよね?
えっ 何言ってるんですか。
毎年 心を込めて やってますよ!
本当ですか?
じゃあ 証拠 見てみましょうよ。
えっ? 証拠?
あれ 草刈さんでしょ。
何だか いい加減ですね~。
≪あなた 年賀状 足りないからちょっと買ってくるわね。
えっ そうじ どうするの?
ねえ ちょっと!
奥さん任せじゃないですか。
今年も 年の瀬が迫ってきました。
お正月の準備って
楽しいですよね。
でも その前に
あれを忘れていませんか?
そう
この時期 ちょっと気が重い…
その由来は 平安時代。


五穀豊穣をもたらす年神を迎えるため→
宮中で行った…
新年に福を呼び込むための儀式だったんですね。
この機会に→
伝統的な そうじ道具を見直してみましょう。
箒や雑巾は使い方次第で→
絶大な効果を発揮します。
楽しい片づけのコツも伝授。
江戸時代の収納は創造と工夫に満ちていました。
先人の知恵を生かして
楽しい大そうじを!
東京・荒川区にある生活雑貨店。
昔懐かし。レトロなデザインが若者に人気です。
最近の売れ筋は 意外や意外…
便利な家電が当たり前の時代に一体どうして?
自然の素材を ずっと使ってて→
え~ すごく長く使えて→
使えば使うほど味の出てくる
穏やかな暮らしの道具です。
ちり取りと箒で…
電気を使わないエコな暮らしというようなものに対する→
消費者の人気がある要因だと
思いますけども。
インテリアに溶け込む
ナチュラルな たたずまいも→
人気の秘密です。
室内用の…
現代のような形になったのは
江戸時代です。
地域や職人によって


さまざまなデザインが生まれました。
柄と箒の接合部分を
枝分かれに編んだ東型は→
関東発祥。
栃木県の鹿沼に伝わる…
子宝の象徴である
蛤をモチーフにして→
縁起を担いだといわれます。
そして 最もポピュラーなのが…
左右非対称の編み込みが
特徴です。
柄が短いため
片手で使える手軽な箒です。
手箒の使い方を→
明治から続く箒作りの家の6代目→
柳川直子さんに教えてもらいます。
このように…
サッ サッと気持ちよく。
なでるように動かすと穂先が広がり→
表面のゴミを逃さずキャッチします。
全体を使う時と…。
箒には 体に負担をかけず扱える
理由があります。
ある仕掛けが施されているのです。
ですから…
箒は 畳にもいいんです。
素材のホウキモロコシという植物の油が染み込み→
艶を与え 長もちさせます。
掃く人の体になじみ環境にも優しい。
大そうじの頼もしい助っ人です。

今日 1つ目の壺。
「箒は機能満載のエコツール」。
箒は どうやって作られるのでしょうか?
神奈川県北部の愛川町。
かつて 箒の一大生産地でした。
最盛期には→
年間50万本を出荷していたといいます。
箒の原料 ホウキモロコシは
イネ科の植物。
使うのは その穂の部分。