生字幕放送です。一部、字幕で表現しきれない場合があります。
保里≫ついにイギリスで始まった
新型コロナワクチンの接種。
アメリカなど各国でも
まもなく接種が始まる見込みで
新型コロナ終息への期待が
高まっています。
一方、初日に接種した
5000人の中から2人に
激しいアレルギー反応のような
症状が出たという報告も。
臨床試験でも、接種後に
日常生活に支障のある
痛みや、けん怠感などの症状が
多く報告されています。
「あさイチ」にも
ワクチンへの不安や疑問の声が
多く寄せられています。
世界の最新研究を読み解きながら疑問に詳しくお答えしていきます。
大吉≫おはようございます。
12月14日月曜日の「あさイチ」です。
きょうはまず
新型コロナウイルスの
ワクチンについてです。
近江≫きょうのゲスト和田明日香さんです。
いつもお料理のコーナーで
お世話になっていますけども
よろしくお願いします。
ワクチンのことで
気になることありますか。
和田≫ワクチンが通常10年
ぐらいかけて開発されたものだと
聞きました。
ものすごい
スピードじゃないですか。
求められているスピードだと
思いますけれども、やっぱり
こんなに早くできちゃって
接種が始まっちゃって
大丈夫なのかなという
ちょっとついていけない不安が
みたいなものがあります。
保里≫視聴者の方からも
いろいろと疑問の声が
寄せられています。
中でも多いのが
2つのテーマについてです。
期待される効果、そして副反応
などのリスクについてです。
けさは今何が分かっていて
逆に何がまだ明らかになっていないのか
詳しくお伝えします。
また期待される効果についてです。
日本でも供給を受けることで
基本合意された
ファイザーのワクチンについて
95%の有効性がある
というのが報告されています。
どういうことなのかFDA
アメリカ食品医薬局の
最新報告書から
読み解いていきます。
根拠となっているのが
それまで新型コロナに
感染していない参加者
3万6000人を対象にした
試験の結果なんです。
半数の1万8000人にワクチン
そしてもう半数には体に影響がないと考えられている
生理食塩水というのを
接種してもらいました。
するとワクチンを打った人のうち
7日以降に
新型コロナの症状が出て
感染が確認されたのが
小さいですが8人。
一方の生理食塩水を打った人は
162人という結果になった
んです。
これをグラフにします。
ワクチンを打った人は
打たなかった人に比べて
感染が確認された人が95%少なかった。
これが有効性95%ということの
意味合いなんですね。
このデータ、専門家は
どう見ていらっしゃるのか
国の予防接種ワクチン分科会の
委員を務めている
中野貴司さんに伺います。
この有効性95%という数字中野さんはどう見ていますか。
中野≫95%というのは
感染症予防の
ワクチンとしては
高い有効率でインフルエンザのワクチンなんかよりも
効果は明らかに高い数値です。
ただ症状が出た人をそれだけ防げたというだけで無症状感染者
感染をどれぐらい防げるかとか
長期的な効果は
まだ分かっていないと思います。