大吉≫ワクチンを接種しても
なかなか元の生活に戻る

というのは
すぐ戻れるというものでは
なさそうですかね。
中野≫集団免疫効果といって
そのワクチンで病気自体が
減ってしまうという効果は
まだ分かっていないですし
たくさんの方に打ってみないと
分からないというところもある
と思います。
近江≫重症化や死亡のリスクを
減らせるというふうに
期待していいんでしょうか？
中野≫それに関しても打った方が
肺炎を起こさないか重症化しないか
お亡くなりにならないかの
数がもう少し
集まってこないと


まだ結論は言えないと思います。
近江≫これから研究が進められて
いくということなんですね。
保里≫多くの方が心配されている
のが副反応についてのリスクです。
ファイザーのワクチンに
こんな報告があります。
接種後に８４．１％が
接種部位に痛みなどを訴えたほか
６２．９％に、けん怠感
５５．１％に頭痛
ほかにも筋肉痛
寒気、関節痛
発熱などの有害事象という現象が
見られたということなんです。
中野さんはこの結果については
どう受け止めますか？
中野≫ワクチンというのは
薬剤を打って、体に免疫反応を
起こすわけですから
打ったところが痛くなったり
赤くなったり、時には
熱が出ることはあると思います。
ですから、それが起こるのは
想定の範囲内ですけれども
頻度としては決して低くない。
ちょっとほかのワクチンより高い
かなという印象は持っています。
保里≫では報告書でもう少し詳しく見ていきます。
ワクチンを打った部位の

痛みについての報告です。
このワクチンは２回に分けて
接種しますが痛みについて
活動に支障がある痛みが３１％
日常生活に支障がある痛みが１％。２回目もほぼ同様なんですね。
活動に支障があるとか
日常生活に支障がある痛み
具体的にはどんな状態を
想像すればいいですか？
中野≫恐らく、それぞれ臨床研究
個人の申告に
基づいていると思います。
しばらく起き上がれないとか
痛み止めを使わないと
手足を動かしにくい。
そういう場合には
結構強い症状かな
という気がします。
保里≫そして
痛みがどれくらい長く続くかに
ついて分かっていることは
ありますか？
中野≫これまでの論文は
複数あると思いますが
何日間で回復したという
いくつかの論文も
ほかの論文も含めて
ございますので
そういったことが日本でもう少し
成績が報告されてくると身近に

このぐらいなんだなと分かって
くるんじゃないでしょうか。
保里≫何日かで収まるという
結果については
どう見たらいいですか？
中野≫病気を予防するための
ワクチンですから、少し痛くても
それが後遺症とか
大きなことにつながらずに
治れば病気を防ぐメリットのほう
が高いという評価も
もちろんあると思いますね。
大吉≫これからたくさんの情報が
ワクチンは分かってくると
思いますが僕たちがワクチンに
対してどういうふうな気持ち
というか
どういうふうな関心を
寄せればいいですか？
中野≫感染症が広く今流行して