2020/12/14(月) 16:35〜16:50 【連続テレビ小説】純情きらり(128)「さよならを越えて」[解][字]


もう少し まとまったら→
幡豆の知り合いの農家に

預けに行こうと思っとるんだ。
幡豆に?
市内は空襲があるかも分からんし→
いつまた やられるか
分からんでしょ?
あの人の絵だけは 何としても
私が守らないかんから。
ほだね。 ほいでも 幡豆まで
持っていくのは 大変じゃん。
私が やるよ。
桜ちゃん。
あんたは 冬吾のそばに
おってちょうだい。
ひらめきっちゅうの?
あの人に 絵が描きたいって気持ちにさせるのは→
あんたの方が
得意みたいだもんね。
お姉ちゃんは 絵の事は


全然 分からんしね。
その分 力仕事は 私に任せて。
お姉ちゃん…。
(ノック)
どうぞ。
失礼します。
有森さん 見つかりましたよ。代用教員の口が 1つ。
本当ですか?
ありがとうございます。
ただね 少し遠いんですよ。
豊根村なんですがね。
豊根村?
下宿は あちらで世話してくれるそうです。
ご実家から通える距離じゃ
ないですからね。はあ…。
やはり
ご実家は 離れたくないですか?
いえ。 少し 考えさせて下さい。
そうですね。 どうか ゆっくりと考えて下さい。
良太君 どうしたの?
おねえちゃん豊根村で 先生になるのか?
そんな遠くに行くなよ!
まだ 決めた訳じゃないで。
おうちの人が心配するで
帰りなさい。
また 明日 学校でね。
桜ちゃん。 豊根村って 何だべ?
代用教員の口が 豊根村にあるの。
今日 校長先生に紹介されたんだ。
受けるのか?

なにもそったな遠くに行かねぐても→
ここにいても 待ってれば
教員の口は あるんではねえか?
遠いけど
下宿も 世話してもらえるし→
悪い話じゃないよ。
笛子には 話したのか?
まだ。 決めたら 私から 話すで。
お茶 いれるね。
桜ちゃん。
♪♪~
(ノック)
冬吾さん。
♪♪~
先生 豊根村の代用教員の話ですがお願いできますか?
ほう。
やってみる気になりましたか。
はい。 お願いします。
では 推薦状を書きましょう。
採用が決まったら→
新学期の前に 向こうへ入って準備をしてもらいます。
いいですね?
はい。
♪♪~
お帰り。ただいま。
♪♪~
ただいま。お帰り。
♪♪~
<自分の気持ちが→
今の静かな家族の幸せを

壊してしまうかもしれない。→
桜子は そう思ったのです>
♪♪~
「ククッと 蛙の鳴く声がします。→
そのころから 昼間は→
広い田んぼの一部で
もう 苗代の仕事が 始まります。→
黒い牛が ゆっくりと
引いていくから→
鋤のあとには
掘り返された新しい土が→
暖かい日光に 照らされます。→
土が掘り返されくれ打ちが済むと→
田に 水が なみなみと張られます。
今度は 牛が 馬鍬を引いて…」。
(警戒警報のサイレン)
(篠原)みんな 落ち着いて!防空頭巾をかぶりなさい。
有森さん。
はい。
子ども達を校庭に誘導して下さい。