2020/12/15(火) 16:20〜16:35 【連続テレビ小説】純情きらり(129)「さよならを越えて」[解][字]


また 捨てるのかん?
看護婦を続けるっちゅう事は

そういう事だら。
そん時 どうするかは
自分でも よう分からん。
ただ この前の空襲の時でも
今度でも→
目の前で
人が どんどん死んでって→
助けよう 助けようとしても→
手から 砂が こぼれるみたいにどんどん 命が こぼれていって。→
そん中で 私は思った。
鈴村さんと 幸 もしも この2人が死んでしまったら→
私は
もう 生きていたくなくなる。
この2人に死なれたら→
誰かを助けたいっちゅう気力もきっと なくなってしまう。
私は そのくらい
この2人が 大切だって思った。
♪♪~


笛姉ちゃん。杏姉ちゃんの結婚 許してあげて。
♪♪~
鈴村さんは 杏姉ちゃんの好きになった人だもん。
杏姉ちゃんを→
好きになった人と一緒にさせてあげて。
♪♪~
邪魔だよ!
お世話になります。
何で 俺とお前が 布団 並べて寝なきゃいけないのかな! もう。
すいません。 俺が やります。
いいんだよ…。
もう!
やらせて下さい。
いいんだって… もう!
(ため息)
寝た?
桜ちゃん。 今日は ありがとうね。ううん。
私が何かしようとする時は いつも
桜ちゃんに かばってもらうね。
それは お互いさまだもん。
ねえ 桜ちゃん。もしかして 好きな人 おる?
ううん。 何で そんな事 聞くの?
おらんよ。
そう? なら いいけど。
ちょっとそんな気がしたもんで。
そういう事があったら
私に教えてね。
そん時は 私が味方になるでね。
ねっ!
ありがとう お姉ちゃん。

でも 私 これから先→
もう 好きな人は
できんような気がする。
まだ 達彦さんの事
諦めきれんの?
ほうじゃない。
ほいでも 私はこのうちにおって→
笛姉ちゃんや 加寿ちゃんや
亨ちゃんや…。
みんなと おるのが 幸せだもん。
ふと気が付くとね→
「こんなに幸せで
いいだらあか?」って→
胸が じ~んとするくらい幸せ。
このうちを出て誰かと一緒になっても→
これ以上の幸せは
ないような気がする。
ほう。
♪♪~
豊根村に行っても 月を見たら
私 この家を思い出すんだろうな。
うちの縁側で まんどろのお月さん
冬吾さんと 一緒に見た事。
私 代用教員の話
受ける事にしたんだ。
校長先生に そう返事した。
本当が?
俺は 桜ちゃんのおかげで
また 絵が描けるようになった。
今の俺は 桜ちゃんがいてくれる

おかげで 絵が描けてるんだ。
俺は…
あんだに そばにいてほしい。
私は…。
私は もうここには いられないんだ。
苦しくて…。
♪♪~
私は 冬吾さんと おるのが苦しい。
♪♪~
おやすみ…。
♪♪~
<言葉にできない
冬吾への思いが→
桜子の中で 音符となって
あふれ出てきました>
♪♪~
<そして 有森家では それぞれが→
眠れない一夜を→
過ごしていました>
♪♪~