2020/12/15(火) 16:35〜16:50 【連続テレビ小説】純情きらり(130)「さよならを越えて」[解][字]

♪♪~(テーマ曲)
♪♪~
(幸)これが ヤツデで。(杏子 浩樹)うん。
(幸)これが シャクナゲで。
(浩樹)うん。
これが ハランで。
(杏子)そう。これが サツキ。
(浩樹 杏子)わ~ すごいね!
(笑い声)
(冬吾)何年も前から 一緒に
暮らしてる家族みてえだな。
(笛子)杏ちゃんは 患者さんに
尽くして 尽くして 尽くしまくる。
男の人って どんなに
人間が できてるように見えても→
結局 結婚したら 妻に
尽くしてもらいたいもんでしょう。
鈴村さんは
それを 我慢できますか?
杏子さんの仕事が
どんなに忙しくとも→
家庭の事が
多少 おろそかになっても→
文句を言うつもりは
ありません。→
僕は この前の空襲で
家族を亡くしました。
杏子さんが 「生きろ」と
励ましてくれたから→
今の僕が あるんです。→


あの状況を一緒に乗り越えたからこそ→
心が
深く結び付いたんだと思います。
♪♪~
笛姉ちゃん 許して下さい。→
大丈夫。 私 幸せになります。
♪♪~
杏ちゃん。
決めるのは結局 あんたなんだよ。→
お姉ちゃんは
はたで見て 心配して→
幸せを祈ってやる事しか
できやせんもんね。
♪♪~
鈴村さん 杏子の事よろしくお願いします!
♪♪~
よろしくお願いします!
ありがとう!
♪♪~
♪♪~(徳治郎の「高砂」)
(マサ)<その日 有森家では→
ささやかな 祝いの宴が
開かれました。→
なんとも 簡素な宴でしたが→
杏子にとっても見守る家族にとっても→
本当の幸福に包まれた
幸せな ひとときでした>
(徳治郎)
♪♪「月もろともに 出汐の」
(八州治)


♪♪「風は 春風」
<そして
宴も たけなわとなった夕刻>
(八州治)♪♪「中に 美の字の
あの徽章 チャカホイ チャカホイ」
♪♪「新橋芸者と」
≪(郵便局員)花岡八州治さ~ん!花岡八州治さんは→
こちらに おいでですか~?
何だ?
花岡八州治さんですか?
はい。
郵便です。
ああ ご苦労さま…。
(桜子)何だった?
とうとう来ちまった…。
えっ?
召集だ。
ご武運を お祈りします!
あれ? あれあれ!? 嫌だなあ!
おい 何だよ? みんな 急に
そんな 暗い顔しちゃってさ~。
大丈夫だって~!
赤紙なんか来たってさ→
入隊する その日に こう→
醤油をね一升 ぐ~って飲んでったら→
検査で 引っ掛かって
帰されるって話が あるし。→
それからね… カラシをね たっぷり
ケツの穴のとこに塗っといたら→
ひっどい痔に なっちゃって→

塹壕の中で じっとしていられねえから 困るってんで→
家 帰されるって
そんな話もあるんだよ!
大丈夫 大丈夫。 もうね 手はね
手は いっぱいあるんだよ!
いっぱい…。
チクショー。 死にたくねえよ。
でもね! もうね あの…
もう しょうがない!→
行く以上はね 潔く行きますよ!