年季の入ったお店ですね。
何年ぐらいやられてるんですか？ もう。
１１３年！え～！ すご～い！
え？ 明治ぐらいからですか？
うわ～ すげえですね。うわ～ すごい！
なんと！ ミスターこと
長嶋茂雄さんも来店！
一番後ろへ
立っている方が。
うちの父です。
ということは→
前のお子さんが？
出た！言うてるわ！ 自分で！
小学生の頃から店番をしていたという→
４代目の店主 遠藤 暁さん。
寿司を作り続けて４５年の
ベテラン寿司職人です。
そんな遠藤さんのお店。
お寿司の食べ方は？
１枚目？
１枚目って 何ですか？
１枚目とは 仕入れたばかりの→
新鮮なオススメネタが５種類入った→
盛り合わせのこと。
これでもかという 極上のネタが並びます。ん～ おいしそう！
じゃあ 私 とろ いただきます！
とろける！
うん！ おいしい！
ほんまやめっちゃおいしい これ とろ。
ここの とろ！
ありがとうございます。
それはインドまぐろというてね
貴重なまぐろです。
インドまぐろね おいしい。
大阪でも→
３本ぐらいしか入ってこないんですね。
え～！
長嶋監督 ほれますね。
そうですか ありがとうございます。
だって 見て見て見て これ！ たっぷり！
いただきます。どうぞ。
新鮮で大ぶりなネタが並んだ１枚目を
あっという間に平らげた２人。
ここから…
穴子。いただきます 穴子。
ん～！
ふわっふわ！
いくよ～！
１枚目のおいしさに釣られ思わず注文した２枚目は！？
かにも のってますよ！
赤貝。
ほたて！
ほたて。
そう おかわりすると→
一番人気の大とろはそのままに→
１枚目とは違った
特選ネタが→
出てくるんです。
遠藤さんの商売の知恵は→
追加で注文する度に
ネタの種類を変えることで→
お客に 心の底から
喜んでもらうこと。
そうですね。
いろんなネタを食べていただきたいから。
それが！
それは大きいよね。大きい。
今日。 はい！
５枚目まで いく？
お客の心理を上手にくすぐり
注文数を稼ぐ遠藤さん。
儲けの極意は 代々受け継がれてきた
シャリの握り方にも隠されています。
大将 何か…
早いでしょ？早いです。
握ってないんですよ。
えっ どういうことですか。
つかんでる？
うちは…
へえ～！
握り寿司じゃなく つかみ寿司？
だから シャリが やわらかいんですか？
やわらかくて→
口の中 入れた時に
ほわっと ほどけるような。
ちょっと それ…
（２人）えっ！？見たいです。
大阪のせっかちな客を
待たせないために生まれた つかみ寿司。
握り込まずに 一つかみで作る早業で
瞬時にお寿司が出来上がります。
つかむだけなので
シャリも小さく 軽い食感。
お客の食も
どんどん進みます。
これも またちょっと商売人の… ねっ！
ヤラしないですけどね。お商売する方は→
もちろん お寿司いっぱい
食べてほしいですし→
でも 食べる方は食べる方で