2020/12/16(水) 10:25〜13:00 大下容子ワイド!スクランブル[字]
≫更に、月におよそ700円しか
振り込まれていない人も
いたという。
≫暴動が起きた台湾企業の
広報担当者は…。
久保田≫そもそも、なぜ
アメリカのアップル社の製品が
インドで
生産されているんでしょうか。
まず今回の
暴動のあった工場について
詳しく見ていきます。
アメリカ・アップル社が
台湾の
ウィストロン社という会社に
iPhoneの生産を
委託しています。
このウィストロン社
以前は中国の工場で
iPhoneを
生産していましたが
近年ではインドの向上に
生産の場を移したんです。
というのも、今年は中国で
新型コロナによるパンデミックが起きて
中国製品の流通が
断絶するという事態にもなり
更にはアメリカと中国の間で
経済戦争が起き
トランプ大統領の政策によって
関税がかけられ
中国国内の工場のコストが
上昇しました。
こういった事情が
アップル社をはじめ各企業に
脱中国の動きを
促すことになったんです。
そこで、そんな中国を
脱した企業を
今度はインドが誘致しました。
今年7月のブルームバーグによりますと
6月にインド政府は
スマートフォン製造企業の誘致の補助金として
およそ7000億円を
用意したと伝えています。
実際、今回暴動が起きた
ウィストロン社も
対象になっているそうです。
こういった背景がある中での今回の暴動だったわけで
BBCによりますと
問題の工場の労働組合指導者は
州政府は
会社が我々の基本的な権利を
無視するのを許したと語っていて
行政が労働者の権利よりも誘致した企業のほうに
甘い対応を続けていたと
非難しています。
大下≫萩谷さん
よほどの不満ですね。
あの暴動は。
暴動はいけませんけども。
萩谷≫インドに事業所を
出している経営者の方に
まさに聞いたことがあるのは
インドというのは
多宗教、多民族、多言語で
しかもカースト制度がある国なので
中国の一党独裁とは
違う意味での難しさがある。
かつ、識字率も国全体で
70%ぐらいなので高くないと。
下級のカースト制度の中でも
理数教育を受けた人たちでIT企業に勤めて
高い技術と知識を持った人たちは
わりといい待遇を要求する声も強いし
そうじゃない
本当に格差が大きくて
是正の問題もあるので
非常に多くの人の利害関係を
調整するのが
難しい社会なんだということは
聞いたことがあるんですが
企業が
現地の人たちを利益追求のための
安い労働力としてみているような扱いがあるとしたら
もうそれは摩擦を生むので
改めないといけないと思います。
大下≫アップルなら
払えないわけないと
思うんですけど。
杉村≫あれ、警察の方がこんな暴動を起こすんじゃなくて
労働局に訴えなさいと
言ってましたよね。
でも、その労働局に訴えたって
なんの改善もされないから
多分、ああなったと思うんです。
これから日本企業も
どんどんインドに進出していくと
思うんですけど
やっぱりインドの