2020/12/16(水) 16:20〜16:35 【連続テレビ小説】純情きらり(131)「さよならを越えて」[解][字]

♪♪~(テーマ曲)
♪♪~
(冬吾)八州治に赤紙が来たぐれえだ。
俺にだって いつ来るか
分からねえもんな。
俺は もう 死ぬのは怖くねえ。
死んで 絵が描げねぐなる事がおっかねえ。
(桜子)私は…
冬吾さんが死ぬのが怖い。
♪♪~
あの がれきの下にいた時→
桜ちゃんが 「生きろ」って
しゃべってくれたから→
俺は 今 生ぎでる。
♪♪~
んだども あの時
桜ちゃんの顔 見ながら→
俺は 一遍
「死んでもいいな」って思ったんだ。
♪♪~
冬吾さんは 生きなきゃいかん。
加寿ちゃんや 亨ちゃん
笛姉ちゃんが おる。
♪♪~
んだな。
♪♪~
ただいま。お帰り。
冬吾さん ちゃんと 食べとる?
ああ。
(マサ)<冬吾を見守る事が


桜子の日課になっていました。→
冬吾を見守り 生きている事を
確かめ ただ そばにいる>
<そして 桜子は あふれる思いに
任せて 曲を作り続けました>
♪♪~(ピアノ)
(笛子)精が出るわね。お姉ちゃん。
曲 作っとるのかん?
うん。
こういうものの前で 頭ひねって→
夜中まで 時間忘れて過ごすなんてお姉ちゃんには 分からんわ。
あんたと冬吾は
やっぱり 似た者同士だね。
ほんな事ないよ。
冬吾さんは 天才だけど私のピアノは ただの手慰みだもん。
「Tに捧ぐ」?
♪♪~
ホントに あんたは 達彦さんの事が
好きだっただね。
♪♪~
さよなら。さよなら。
さよなら。
さよなら。さよなら。
(飯島)有森さん!
はい!
豊根村の学校
あなたの採用を決めたそうです。
今日 通知を 受け取りました。
ありがとうございます。
よかったですね。


はい。
豊根村?
そんな話 何で受けたの?
下宿も世話してくれるし
悪い話じゃないよ。
どうして?
(加寿子)おねえちゃん 行かんで。
ごめんね 加寿ちゃん。
おねえちゃんもう 返事しちゃった。
(汽笛)
桜子。
どうして? 何で
そんな遠くに 行くっちゅうの?
一人で暮らしてみたい。
一人で?
よく考えたら 私 本当の意味で
一人になった事ない。
「山長」におる時は お母さんや
お店の人と 一緒だった。
マロニエ荘でも ここでも ずっと
お姉ちゃん達と一緒でしょ。
人を助けたり 手伝ったり
しとるようで→
どっか
人に甘えてきたんだと思う。
甘えたら いかんのかん?
甘えたり 頼ったりそれが 人間でしょう?
私なんか とても 一人じゃ
生きていけぇへん。
私は 冬吾と子ども達と

離れて暮らすなんて ゾッとする。
♪♪~
もしも 冬吾に 何かあって一人になるような事があったら→
私なんか
一日も 生きていけぇへん。
♪♪~
<数日後の朝→
笛子は 冬吾の絵をまとめて
田舎に預けるため→
荷造りをしていました>