元気にする事ができるんです。
子ども達の笑顔を見るのが
今の私の生きがいなんです。
ジャズバンドで　ピアノを弾いたって

人を元気にはできるぜ。
バンドのお客さんて
アメリカの兵隊さん達ですよね？
ああ…　それ　気になってんのか…。
敵さん相手にする事が。
そうじゃないです。


そういう事じゃないです。
ただ…　今　私の周りには→
音楽で　元気にしてあげなくちゃいけない人が→
もっと　ほかに
いるような気がして…。
そっか。
…すいません。
そのかわり　一回だけ
お手合わせ願えないかな。→
来週も　名古屋で
ステージがあるんだけど→
連れてきたピアニストが
とんずら　こいちゃって→
困ってるんだよ。
あんたに　ピアノ弾いてほしいんだ。
そうですか。　そういう事なら。
私で　お手伝いができるなら。
ありがとう。
そう来ると思ってメンバー　もう呼んであるんだ。
メンバー？
まあ簡単な顔合わせってとこだな。
（ドアが開く音）
（ヒロ）いらっしゃいませ。
おう。
（高橋）おう。　秋山さん。
どこだよ？
新人のピアニストっていうのは…。
有森桜子と申します。
どうぞ　よろしくお願いします。
女かよ。　秋山さん

女とは　聞いてなかったな。
言う必要がないから
言わなかっただけだよ。
（岩佐）参っちゃったな。
あんた　何やってるの？　ふだん。
国民学校で教師をしております。
ハハハハ。
「鳩ぽっぽ」や「お手々つないで」
じゃないんだよ。　ジャズだよ。
（岩佐）バンドの経験は？
ありません。
（秋山）この子は　音楽学校で
音楽の勉強をしてたんだ。→
西園寺公麿の指導で。
へえ。　いつごろ？
戦前です。　８年前になります。
話になんねえな。
おい。　ちょっと待ってくれよ。
桜ちゃん。　ピアノの前に座ってくれ。えっ？
はい。　ちょっとすいません。
はい。　座って。
（秋山）帰るのは　この子のピアノを
聴いてからに　してもらおうか。
桜ちゃん。　一緒にやろう。
何がいい？
じゃあ　「セントルイス・ブルース」を。
ＯＫ。
♪♪～（「セントルイス・ブルース」）
♪♪～
2020/12/17(木) 16:35〜16:50
ＮＨＫ総合１・東京
【連続テレビ小説】純情きらり（１３４）「思いがけない帰還」[解][字]

昭和初期から戦中戦後、愛知県岡崎と東京を舞台に、有森桜子が時代に翻弄されながらも音楽への情熱を絶やさず生きる姿を描く。２００６年放送の連続テレビ小説。

詳細情報
番組内容
東京から笛子（寺島しのぶ）が訪れ、桜子（宮�ｱあおい）たちはその派手な生活ぶりに驚く。戦後、冬吾の絵の評価が高まり、飛ぶように売れていると言う。桜子の返事を聞きに秋山（半海一晃）が訪ねてくるが、桜子は「子どもたちに音楽を教える喜びを捨てられない」と秋山の誘いを断る。秋山は桜子の気持を理解するが、名古屋の１ステージだけ代わりがいないので、その日のピンチヒッターを頼むと言い、桜子は応諾する。
出演者
【出演】宮�ｱあおい，寺島しのぶ，井川遥，福士誠治，高橋和也，半海一晃，【語り】竹下景子
原作・脚本
【脚本】浅野妙子，【原案】津島佑子
音楽
【音楽】大島ミチル


ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ