2020/12/18(金) 08:15〜09:55 あさイチ「プレミアムトーク 山本文緒」[字]


山本さんは
この机を愛用しています。
山本≫これが本編で
これがプロローグ
そして、これがエピローグ。
全体をまず決めて

主人公の女の子と女の子のお母さんの語りが
あるんですけど
お母さんの語りが出てくるのは
実は、ちょっとあとなので
このぐらいから
主人公、母
主人公、母
少しここに母。
そして、これが
本編のエンディング。
それで細かく
貫一との出会いとか
つきあい出すラブエピソードとか
こう書いていくんです。
ただ、けんかとか言い争いとか
セクハラって書いてあるだけで…
読んでる人の感情の波を
こういうふうにくるとなると…
主人公が…
洋服好きなチャラい子だなとか
この辺で…
応援したいなとか
主人公、ひどいとか…
大吉≫聞いておいて言うのも


なんですけれど
これ言ってよかったんですか?
山本≫全然です。
華丸≫誰かから
教えてもらったものですか?
山本≫小説は独学で。
習う人もいますけれど
漫才もそうじゃないですか?
教わって書くものじゃないというか。
大吉≫誰かに
教えてもらったことはないですね。
山本≫自己流です。
ほかの方がどうやって作っている
のかは全く知らなくて。
教えてほしいぐらいです。
大吉≫でも、すごいね。
僕らは思いついたことをただただ並べていくだけです。
最終的になんとかうまいこと
まとまればいいなという感じでやっていますけどね。
あんまり、お客さんが
読んでいる人がとか
ここは主人公がなんだこいつと
思わせるとか細かいことはね。
華丸≫書いてから
文章を考えるとかね。
山本≫不安がりなので
決まっていないと
不安になってしまうんですね。
決めてから書きたいんです。
大吉≫しっかりとした設計図が

あるんですね。
近江≫視聴者の方から質問です。
福岡県30代の方からです。
なぜいろいろな年齢の登場人物の
気持ちをこんなにも
書けるのですか?
今回の「自転しながら公転する」の都ちゃんと同年代独身の私は
登場人物の気持ちや状況が
今の自分と重なって
突き刺さりすぎましたと
いただきました。
大吉≫確かにそこは思います。
同じ土俵に上がるつもりでは
ありませんけれど
僕らも漫才のネタを
考えるんですけれど
30代のネタは
思い浮かばないですね。
華丸≫年相応ばかりです。
大吉≫できるネタが本当に減って
くるん
です。
山本≫コンビニ店員とかは思いつかないですか?
大吉≫思いつかないですね。
山本≫バイトをしないからですか。
大吉≫どちらかというと店長の
気持ちになってしまいますね。
同年代の人の気持ちしか
考えつかないですね。
先生はなぜ幅広い年代の人を?

山本≫それは分からないですけれど。
華丸≫妄想ですか?
取材に行かれたりしますか?
山本≫人物を取材することはない
です。
テレビとかネットとかで
若い人が話しているのを見るのが
おもしろいので
自然と入ってくる感じですね。
大吉≫その世代の人たちの話を